34日目:オリジナル曲をやろう!
ハルさん。
最近、いきものがかりのコピーも大分やれてきたじゃないですか?
ライブも結構しましたし。
うんうん。
もしかして、バンドでオリジナル曲をやってみたくなってきたとか?
はい!
せっかくバンド組んだんだから、コピーだけじゃなくオリジナル曲もやってみたいと思いまして。
まだまだ初心者だけど、やる気だけはありますので(笑)
オリジナル曲をやるとバンドマンとしての幅が広がるから、初心者から中級者へ上達するきっかけにもなるんだ。
是非ともオリジナルをやろう!
コピーバンドとオリジナルバンド
まずはコピーバンドとオリジナルバンド。
その違いについて考えてみようか。
コピーバンドは、「他のアーティストさんの持ち曲を演奏すること」で、オリジナルバンドは、「バンドメンバーで曲を作って演奏すること」ですよね?
その通り。
そこで大きなハードルとなるのが、「曲を作る」ことだ。
曲を作るにはバンドメンバーの誰かに「音楽の知識」と「創造力」がないとうまくいかない。
最低でもどちらか片方でも無いと、今までに無い曲というのを作るのが難しい。
そうですよね。
今までに無い曲を作るのと今までに存在する曲を演奏するのじゃ全然別物ですもんね。
まぁ、「今までに無い曲」を「誰も聴いたことがない斬新な曲」と考える必要はない。
まずは「自分達だけで曲を作る」ことが重要だと思う。
オリジナル曲の作り方
オリジナル曲をバンドで作る上で、ステップは主に2つある。
「曲の原案を作ること」と「曲をアレンジ・編曲すること」だ。
①曲の原案を作る
まずはバンドメンバーの誰かが曲の元となる原案を作ります。
例えば、歌だけ考えてきたとか、ギター弾きながら歌うとかそういうレベルのものでもかまいません。
曲作りの方法については、大体下記のいずれかになると思います。
- 弾いて歌って曲を作る
- DTMで曲を作る
- 楽譜を書いて曲を作る
この中で、「音楽の知識」という点から一番ハードルが低いのが「弾いて歌って曲を作る」という方法です。
とりあえずコードをいくつか知っていれば、それを弾きながら歌えば作れたりするので、オリジナル曲を作る入口としてはやりやすいと思います。
なお、作曲については本サイトの作曲入門講座で掲載しているので参考にしてもらえると嬉しいです。
②曲をアレンジする
曲の原案が出来たら、今度は曲のアレンジを行っていきましょう。
音楽でいうアレンジとは、「編曲」、つまりは原案の曲を編集することです。
アレンジで行うことは、下記の通りです。
曲の展開を決める
これは主に、曲の長さに関する展開や構成です。
例えば前奏は何小節で、サビは頭にもってきて、、、というような感じです。
何曲も作っていると、ついつい同じ展開になりがちなので頭をひねって考えることが大切です。
伴奏をアレンジする
ドラム・ベース・ギター・キーボードといった各パートが原案の曲の伴奏を考えます。
ベースはルート弾きかメロディをなぞるように弾くのか、ギターはアルペジオなのかバッキングなのかを考えていくことになります。
曲をどのように味付けするのか、メンバー同士でどういう曲にしたいかの認識を共有しながら作っていきましょう。
③繰り返し練習してブラッシュアップ
曲の原案作成、曲のアレンジが一通り済んだら、あとは繰り返し練習して、作ったオリジナル曲に磨きをかけていきましょう。
何回も繰り返し練習することで、曲の展開やアレンジ、キメの部分で改善点が見えてきます。
それに演奏の完成度も上がっていくはずです。
オリジナル曲を通してレベルアップ!
オリジナル曲をやることで、アレンジ能力や曲の全体を見渡す力が身につく。
これはそのまま、コピーバンドをやる時にも大いに生きる。
確かに一度、曲を作る側の体験をすることで、コピーをやる時にも今まで気づかなかった点にも気づけそうですね!
そうだね。
それに、他のアーティストの曲が「どうしてこういう展開・アレンジをしているのか」を考えるようになり、コピーバンドをやっていても、オリジナル曲をやる時のプラスになる。
また、自分らしい音、自分の個性というものがどういうものであるのか気づくチャンスが増えると思う。
あとは自分で音楽を考えながら触れていくことになるので、音楽理論を身につけるうえで大切な「実践経験」を体感することが出来るのも大きい。
自分達だけの曲は格別
それにやっぱり、自分達だけのオリジナル曲っていうのはやっぱりバンドマンにとって格別なんだ。
コピーバンドなら、演奏技術があれば誰でも演奏できるけど、オリジナルバンドはまさに自分のバンドメンバー間でのみ成立する。
コピーバンドも独自の楽しみ方はあるが、是非ともオリジナル曲もやってほしい。
そうすることで、バンドマンとしての上達はもちろん、より音楽に深く入り込めるようになるだろう。
◆まとめ
今回の講座『オリジナル曲をやろう!』
- コピーバンドは「他のアーティストさんの持ち曲を演奏すること」、オリジナルバンドは「バンドメンバーで曲を作って演奏すること」
- オリジナル曲をバンドで作る上でのステップは「曲の原案を作ること」と「曲をアレンジ・編曲すること」
- 曲の原案の作り方は、弾いて歌って作る、DTMで作る、楽譜に書いて作るといった方法がある
- 曲のアレンジ・編曲では、曲の展開や伴奏作りなどを行おう
- オリジナルをやると、他のアーティストの曲が「どうしてこういう展開・アレンジをしているのか」と考えるようになり、コピーバンドをやっていても、オリジナル曲をやる時のプラスになり、相互にプラスになる