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28日目:augコードとdimコードの和音構成と使い方

ハルさん!
この前、楽譜を見ていたら、なんだか見慣れないコードがあったんですが・・・。
それが「Caug」というコードなんですけど。。

それは「オーギュメント(augmented)」コードだね。
ポップスではあまり目にしない珍しい和音構成だ。
ということで今回は玄人向けとも言える「aug」と「dim」と表記されるコードについて触れてみようか。


augコードの構成

「aug」コードとは略称であり、略さない場合は「オーギュメント(augmented)」、または「増三和音」という。
ちなみに「augmented」とは、「増した、増大した(された)」という意味だね。
コード表記としては、「Caug」というようにコードトーンの横にaugとつけるか、または「C+」というように、コードトーンの横に小さなプラスを表記するんだ。

なるほど。

「aug」コードの構成は、下記の3つの構成音で構成される三和音である。

・ルート音(根音)
・長3度
・増5度

augコードの構成音

augコードの響きと特徴

メジャースケールから外れる不協和音の増5度を含んでいるため、なんとも怪しげで不安定な響きが特徴だ。
もう一つの特徴として、augコードは構成音と構成音の間隔が、すべて4つ上の音(三度の音)、つまりは1オクターブを3つで割ったような音構成になっているんだ。
だから、CaugとEaug、そしてG#aug(A♭aug)は全て同じ音の構成という不思議なコードなんだ。

dimコードの構成

「aug」コードと並び、他のコードとは一線を画す個性的なコードが「dim」コードだね。
これは略さずに書くと「ディミニッシュ(diminish)」であり、減七の和音とも言われている。
ちなみに、「diminish」の言葉の意味は、「小さくする,減らす,減少させる」となっている。
減七の和音とは、属七の和音つまりはセブンスコードのルート音を除く全ての音を半音下げた構造のことなんだ。

セブンスコードというと、メジャーコード三和音に短7度の音を追加したコードのことですね。
例えば、ドをルートにするC7であれば「ド・ミ・ソ・シ♭」で構成されるコードですよね。
それのド以外を半音下げるから「ド・ミ♭・ソ♭・ラ」という構成がCdimの構成になるんですね!

大正解。
例から先に言われてしまったけど、「aug」コードの構成は、下記の4つの構成音で構成される和音である。

・ルート音(根音)
・短3度
・減5度
・減7度

dimコードの構成音

dimコードの響きと特徴

メジャースケールから外れる音ばかりを含んでいるため、なんとも不穏で不安を煽る響きが特徴だね。
もう一つの特徴として、dimコードは構成音と構成音の間隔が、すべて3つ上の音(短三度の音)、つまりは1オクターブを4つで割ったような音構成になっているんだ。
だから、CdimとD#dim(E♭dim)、F#dim(G♭dim)そしてAdimは全て同じ音の構成という不思議なコードなんだ。

そうなんですね!
・・・あれ、今のハルさんの言葉、なんかすごいデジャブ感があるのですが・・・。

augとdimの構成の共通点

それは気のせいではないよ。
一見、難しそうに見えるaugコードとdimコードは共通した特性を持っているんだ。
だから、その特性を把握すれば、コードの構成を簡単に覚えることが出来る。

・・・あ!
構成音と構成音の間隔が全て、どちらのコードも同じですね!
augコードは三度、dimコードは短三度ずつ離れて、オクターブを1周します!

その通り。
これはギターのフレットを使うと非常に分かりやすいと思う。
ギターのフレットは1フレットが半音ずつ離れている。

そのため、Caugの構成音は、2弦のフレットに当てはめると「1,5,9,13」となり、Cdimなら「1,4,7,10,13」となる。
1フレットと13フレットは同じ「ド」だね。

なるほど!
そう思うと、それぞれのコードは覚えやすい形になっていますね!

アクセントとして使うと効果的

そうだね。
そしてどちらもメジャースケールから外れる音をコードの構成音に含んでいる。
だからこそ、不穏で怪しい感じに響きになる。
使いどころは難しいけど、より感情を複雑にしたい場合などにアクセントにしていれると効果的だと思う。

例えば、Mr.Childrenの代表曲「終わりなき旅」では、Bメロからサビにつなぐ部分で「A→Am→A#dim→B」という流れで使用している。
ここでは、A#dimがAの置き換えとしてよく濁りのある感情を表現するために用いられているような印象を受ける。

使いどころが難しいが引き出しの一つとして

それにしても今回のaugコードとdimコードは他のコードに比べると、響きが特殊で使いどころが難しいですね。
うかつに使ってしまうと曲のバランスが崩れてしまいそうで。。

確かにこの2つのコードは難しい。
いきなり使いこなそうとするのも良いけど、まずは知識・引き出しとして頭の中に入れておこう。
そうすれば、自分が好きな曲や知っている曲で使っているのを発見した時に「あ、こういう使い方をすれば良いのか」と体感することで、自分の中での使い方というのが構築されていくはずだ。




◆まとめ

今回の講座『実は覚えやすい?augコードとdimコードの和音構成と使い方』

  • augコードとは「増三和音」とも言われ、ルート音(根音)・長3度・増5度の音で構成される。
  • augコードは構成音と構成音の間隔が、すべて4つ上の音(三度の音)で構成されているため、CaugとEaug、そしてG#aug(A♭aug)は全て同じ構成である。
  • dimコードとは「減七の和音」とも言われ、ルート音(根音)・短3度・減5度・減7度の音で構成される。
  • dimコードは構成音と構成音の間隔が、すべて3つ上の音(短三度の音)で構成されているため、CdimとD#dim(E♭dim)、F#dim(G♭dim)は全て同じ構成である。
  • augコートとdimコードはどちらも、メジャースケールから外れる音を含んでいるため、不安定な響きが特徴であり、アクセントとして使うと有効。



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