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18日目:キャッチ―なメロディの作り方

さて、今回はメロディが作れることは前提として、メロディの質を表す指標のひとつでもある「キャッチーなメロディ」の作り方について解説したいと思う。

よろしくお願いします!
私も格好いいメロディとか作れるようになりたいです。


キャッチーなメロディって?

はい、そこで質問。
そもそもキャッチーなメロディってどんなメロディ?

キャッチーなメロディですか?
うーん、、、記憶に残りやすいメロディとか印象に残るメロディとかじゃないでしょうか。。


キャッチーなメロディ=覚えやすいメロディ

そんなとこだね。
キャッチーとは「受けそうであるさま。人気になりやすいさま」って意味だ。
一言でいうと、覚えやすいメロディってことだね。

メロディが覚えやすいとその曲に興味を持ちやすくなりますよね。
ライブとかカラオケとかでも、良いメロディだと聴きながら口ずさんじゃうこともあります。

まさしくその通り。
個人的に最高のメロディ=1回聴いただけで覚えられるメロディだと思う。
すぐ記憶に残るから、曲の世界観に入りやすいんだよね。


覚えやすいメロディでどんなメロディ

とりあえずキャッチーなメロディが覚えやすいものだということは分かったね。
じゃあ今度は覚えやすいメロディってどんなものだと思う?

・・・うーん。。
単純なメロディとかでしょうか。。

考えてみると結構難しいよね。
耳に残るメロディというのは大体、以下の要素を持っていることが多い。

  • 何回も繰り返すメロディ
  • 音数が少なく、シンプルなメロディ
  • メロディのリズムがフレーズ毎に似ているメロディ
  • くせのある印象的な音程のメロディ


「カエルのうた」にみるキャッチーなメロディ論

恐らくほとんどの方が知っている「カエルの歌」。
実はこの歌にはキャッチーな要素がたくさん詰まっているんだ。

カエルの歌にですか!?
そんな身近のところにお手本が・・・。

カエルの歌のメロディを思い出してほしい。
歌いだしの「カエルの歌が~」っていうフレーズと同じようなフレーズが何回も繰り返している。
また、全体を通して、メロディのリズムが2小節ごとに全て共通だよね。
そして、ついつい口ずさんでしまうクセのあるメロディ。

確かに「カエルの歌」を分からない人はいないし、一回覚えたらずっと忘れないですね。。
まさしく、キャッチーなメロディの見本なんですね。




モチーフを作ろう

同じ曲中に同じメロディが繰り返されると、その分だけ同じフレーズを耳にしているので記憶に残りやすい。
さらに曲全体に統一感が生まれる。

その繰り返す部分、そのひとまとまりを「モチーフ」という。
モチーフはその曲の象徴的存在。
ここにくせのあるメロディを柱として作れば、曲としてレベルは非常に上がる。

モチーフは2小節単位がよい

さて、モチーフはあまり長いと曲がごちゃごちゃしてきてしまう。
そのため、2小節単位で作るのがオススメ。
2小節だとボーカルが一息で歌いきる小節数としても丁度いいので、歌との親和性も高い。

一つの例として、BUMP OF CHICKENの「天体観測」がある。
サビのフレーズとギターのフレーズと2つのモチーフがあり、それを融合させている傑作だ。
そして、そのどちらのモチーフも2小節単位だ。


曲全体で流用する

作ったモチーフはAメロやサビ、ギターソロなど、さまざまなシーンで使うと曲の統一性が出るし、リピートした分だけ記憶に残りやすい。
常に同じ形では単調になりがちなので、所々メロディ・リズムを変形させてみるのが良い。


曲の中でメリハリをつける

また、キャッチーなメロディを考える際に重要なのは「メリハリ」です。
言い換えると「聴かせる部分」と「捨てる部分」をはっきりさせましょう。
以下にキャッチーなメロディでも曲中通してアクの強いフレーズが乱立すると、聴いている方は「どの部分」を聴くべきなのかが分からず、探っている間に曲が終わってしまいます。


全部を聴いて欲しいというのは作曲者のエゴ

せっかく曲を作ったのだから、1小節、1音たりとも取りこぼしなく、曲の全てを聴いて欲しい。
頑張って作った作曲者はそう思うことも多いだろう。
だがそれは作曲者側の話であって、聴く側の想いではない。
聴く側が全部をくまなく聴きたいと思うのは、その曲のことが好きになった時だ。


聴いてほしい部分とそこに繋げる部分に分ける

よって、曲の中で「ここだけは聴いて欲しい」という部分とそこに持っていくための「繋ぎの部分」に分けることが重要。
AメロBメロでは「そのうち盛り上がるぞ」と聴いている人にアピールしつつ曲の世界観を植え付け、サビで想いを爆発させる。
ポップスでは、そういったAメロBメロは静かでサビで盛り上がるという形が一般的だ。


映画に例えると

これは例えばアナタが映画を見る時を思い起こして欲しい。
もしアナタがその映画か監督の大ファンだったら、最初から最後までかぶりつくように画面を眺めるかもしれない。
だが、初めて観る場合や、好きな俳優が出ているからというレベルだったらどうだろう?

好きな俳優が出ている場面は集中して観ていても、それ以外の序盤では流しながら観ていないだろうか?
そのうちに映画の持つ世界観やメッセージを受け取って、クライマックスでは結末はどうなるんだろうとワクワクしながら観ている。
そんなものだと思う。

作曲もそれと同じということを認識しておこう。
そうすることで、メロディがリスナーの耳、心に刻み込まれていくものだ。




◆まとめ

今回の講座『キャッチ―なメロディの作り方』

  • 最高のメロディとは1回聴いただけで覚えられるメロディ。すぐ記憶に残るから、曲の世界観に入りやすい。
  • 曲中に同じメロディが繰り返されると記憶に残りやすいし、曲全体に統一感が生まれる。
  • モチーフは2小節単位で作るのがオススメ。ボーカルが一息で歌いきる小節数として丁度いいので、歌との親和性が高い。
  • 曲の中で「ここだけは聴いて欲しい」という部分とそこに持っていくための「繋ぎの部分」に分けることが重要。




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