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22日目:よく使うコードの構成と響き

前回、コード進行とは何かについて紹介したよね。 今度は一歩進んで、それぞれのコードの構成とその響き、使い方などについて触れていきたいと思う。

それってやっぱり「ドミナント」とか「サブドミナント」とか「代理コード」とかそういう理論的な話を理解しておかないと厳しいですか??

よくそんな音楽理論的な言葉を知っているね。。 だけど、曲やコード進行を考えるのにそれらの用語を覚えることは必須ではなかったりするんだ。

コード進行は理論よりも響きの記憶が大事

これは自分の経験から思うんだけど、コード進行を一から学ぼうとする人がいわゆる「作曲理論」や「コード理論」という参考書に手を出すと、実践的な能力を身につくことはほとんどないと思う。 まずはコード進行を理論ではなく、体で理解しておくことが必要なんだ。

つまり、いっぱいコード進行を弾いたり、見たり、試したりして、それぞれがどんな響きをするのかを頭に記憶させるべきってことなんですね。

そう。 コードがどういう動きをするのかを想像できないウチから理論を学んでも、ただの暗記問題になってしまうからね。 というわけで今回は各コードの構成とその響きを紹介していきたいと思う。

メジャースケールの音階で使えるポピュラーなコード

今回、紹介していくコードの範囲としては、ルート音のメジャースケールの音で構成されているコードのうち、よく使われているポピュラーなコード達だ。 コード進行を体感する上でこれらのコードはまず押さえておきたい。 ちなみに今回は、「C」をルート音として解説する。

C(ルートメジャーコード)

構成音は「ド」「ミ」「ソ」。 ルートのメジャーコードは、とても明るい響きで安定感がある。 曲の始まりや終わりに重宝するコード。

Am(6度のマイナーコード)

構成音は「ラ・ド・ミ」。 マイナーコードだけあって、響きは暗く、真面目な雰囲気が漂うコードだ。 こちらのコードもルートのメジャーコードと同様に安定感のある響きだ。

F(4度のメジャーコード)

構成音は「ファ」「ラ」「ド」。 神秘的な雰囲気や「前兆」「不安」を感じさせる雰囲気のするコード。 透明感のある曲にもよく使われる。

G(5度のメジャーコード)

構成音は「ソ」「シ」「レ」。 未完成な広がりを感じさせる響きで、曲の区切り部分に使われることが多い。 つなぎに使われやすいコードでルート音を含んだコードに繋がりやすい。
(例:Am→G→F、C→G→F)

Em(3度のマイナーコード)

構成音は「ミ」「ソ」「シ」。 G(5度のメジャーコード)と同じく、未完成な雰囲気を持つが、「切なさ」「深刻」「哀愁」という要素も強い。 6度(ラ)の音を含んだコードとはつながりがとても良いが、C(ルートメジャーコード)につなぐと物足りない感じになりやすい。
(例:Am→Em→F、Dm→Em→Am)

Dm(2度のマイナーコード)

構成音は「レ」「ファ」「ラ」。 哀愁ただよう響きのコードで、ちょっとクセがある。 バラードやレトロな雰囲気を出したい楽曲では積極的に使っていこう。 (例:Dm→Em→F、C→Dm→Em)

まずはそれぞれのコードの響きを覚えよう

以上がメジャースケールで使えるポピュラーなコードだ。 コード進行を考える上で、まずはそれぞれのコードの響きを理解することが第一のステップだ。 うまくコード進行を考えることが出来ない方は、まずはそれぞれのコードを遊び感覚でいろいろ試行錯誤することが大切だ。

練習として、自分の作りたい曲に合ったコード進行を上記から組み合わせてみよう。 それぞれのコードを理解することで、自分が表現したい感情に近いコード進行を作れるようになる。




◆まとめ

今回の講座『コード進行を考えてみよう』

  • いきなり「作曲理論」や「コード理論」に手を出すのではなく、まずはコードの音を体で理解することが重要。
  • まずはメジャースケールの音のみで構成されている各コードをいろいろ試行錯誤して組み立ててみよう。
  • それぞれのコードの響きを理解することで自分が表現したい感情に近いコード進行が作れるようになる。

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