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21日目:コード進行を考えてみよう
作曲講座メロディ編でメロディ作りのポイントは紹介したので、これからはコード進行に焦点を当てて、紹介していきたいと思う。 コード進行もメロディ作成と同様に、作曲の根幹部分であるのでとても大切だ。
メロディにコードが加わることで世界観とか表現の幅が大きく広がりますよね。 よろしくお願いします♪
コード進行ってなんだろう?
コードは複数の音が組み合わさった和音のことだ。 曲の伴奏というのは、基本的にコードに基づいている。 そしてコード進行というのは、曲の進行によって演奏しているコードが変わっていくこと。
言い換えれば、伴奏はコード進行で指定されたコードに基づいているため、コード進行が決まっていないと、伴奏を考えるのが非常に難しくなる。 そのため、コード進行を決めることは「曲の世界観の色づけ」と「伴奏を考える上での原型作り」という2つの意味があるんだ。
なるほどー。 とりあえず曲を作るなら、メロディとコード進行の両方を考える必要があるわけですね。
例えばバンドとかで各自でアレンジを考える場合、コード進行が決まっていないと各パートがばらばらの音でアレンジしてしまうよね。 それで合うならいいけど、実際はなかなかそうもいかない。 だから伴奏やアレンジを作る前にメロディとコード進行は決めておくのが無難だ。
コード進行に決まりはある?
あ、でもハルさん。 いきなりコード進行を考えようとしても、どこから手をつけてよいか分からないんですが。。 何か決まりとかルールとかはあるんですか?
決め事とかルールとは確かにあるけど、コード進行は結局何をしようが作曲者の自由だ。 とは言っても、それだと実際問題考えるのが難しいよね。 そこでコード進行を考える上でとりあえず押さえてほしいポイントは下記の2つだ。
・曲のキー・スケールに合うコードを選ぶ
・曲のルートコードで終わるようにする
曲のキー・スケールに合うコードを選ぶ
曲にはキーがあるよね。
そして、そのキーのメジャースケールの音を使ったコードを選べば、無難なコード進行を作ることが出来る。
※キーやメジャースケールについては過去の講座を参照
例えば、Cメジャーがキーの曲だったら、「ドレミファソラシ」で構成されているコードを選べば良いってことですか?
そうだね。 いくつか上げると、C(ドミソ)やF(ファラド)、G(ソシレ)、Am(ラドミ)、Em(ミソシ)、Dm(レファラ)といったコードだね。 これらのコードは全て、Cメジャースケールの音で構成されているから、変な響きはならない。 コード進行作りに慣れるまでは、このようなコードのみを使うと分かりやすいかな。
曲のルートコードで終わるようにする
もう一つが曲の終わりをルートコードで終わるようにすること。 Cメジャースケールの曲なら「C」で、Aマイナースケールの曲なら「Am」で終わること。 ルート音はとても安定感のある音で、「終わった」という印象を強めることが出来る。 曲の終わりはルートコードが無難だ。
ちなみに今まで上げた2つのポイントは、コード進行を考えるのに慣れるまでのおまじないと思っておいてほしい。 確かにポピュラーな手法ではあるが、これに縛られる必要は全くない。
先人から学ぶコード進行
とはいいつつ、実際に自分でコード進行を一から考えるのは難しい。 そこでコード進行を考えるコツをつかむまでは、偉大な先人達のコード進行を参考にして考えてみよう。
- ポップスの定番!カノンのコード進行
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カノンという曲を一度は耳にしたことがあると思う。 実はこのカノンのコード進行は、シンプルながらも非常に良いコード進行で、ポップスでは定番といってもいいくらい似たようなコード進行が使用されている。
[コード進行]
C | G | Am | Em | F | C | F | G | C - 熱いコード進行!X JAPANのRusty Nail
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X JAPANの名曲、Rusty Nail(イントロ部分)のコード進行もよく使われている。 4度→5度→6度と段々と上昇していくコード進行はストレートに格好良く、テンポを上げれば疾走感は抜群のコード進行だ。
[コード進行]
F | G | Am | Am | F | G | Am | Am | F
※あくまで引用部分は一部のコードです。
◆まとめ
今回の講座『コード進行を考えてみよう』
- コード進行もメロディ作成と同様に、作曲の根幹部分であるのでとても大切。
- コード進行を決めることは「曲の世界観の色づけ」と「伴奏を考える上での原型作り」という2つの意味がある。
- 曲のキーのメジャースケールの音で構成されたコードを選べば、無難なコード進行を作ることが出来る。
- ルートコードはとても安定感のある音で、「終わった」という印象を強めることが出来るので、曲の最後に持ってくると良い
- 自分でコード進行を考えるのは誰でも難しい。最初は先人たちのコード進行を参考にしてみよう。