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7日目:5線譜の読み方 -音符の長さ-
5線譜の読み方の勉強ということで、今回のテーマは「音符の長さ」について。
音楽の授業で5線譜の読み方が分からなかったんで、頑張ります~。
5線譜を見てみると分かるけど、楽譜には音の高さを表す音階と、音の長さを表す音符の長さがある。
音階は5線譜の高さで決まるし、長さは音符の種類で決まる。
なるほど、音符のそれぞれの長さを覚えるには、音符の種類を覚える必要があるという訳ですね。
音符の種類と長さ
5線譜に出てくる音符の種類としては、全音符、2分音符、4分音符、8音符などがあるよ。
音符の種類 | 名前 | 長さ |
---|---|---|
全音符 | 1小節に1つ(4/4拍子の場合) | |
2分音符 | 全音符の半分の長さ | |
4分音符 | 2分音符の半分の長さ | |
8分音符 | 4分音符の半分の長さ | |
16分音符 | 8分音符の半分の長さ |
音の長さは4分音符を基本に考える
上の表のように、いろいろな音符の種類があり、それぞれの長さを覚えるのは以外と大変。 そのため、4分音符を基準に考えるようにすると覚えやすい。
理由その1:全音符=4分音符×4の長さでしかない
え、全音符じゃなくていいんですか?
全音符だと、1小節に1つしか入らないから分かりやすいような。。
いいところに目を付けたね。
だけど、全音符というけど、全音符の長さは4分音符の4つ分の長さでしかない。
例えば、3/4拍子の曲だと、全音符を使うと小節の長さよりも長くなってしまう。
それなのに全音符っていうのもなんかおかしいでしょ?
= |
↑ 全音符は、あくまで4分音符×4個分の長さ
理由その2:バンドやメトロノーム、BPMは4ビートで刻まれる
もう一つの理由は、バンドやメトロノームで刻むビートは大抵4ビートだからだ。
4ビートとは、4分音符の間隔でリズムを刻むこと。8分音符なら8ビートだね。
バンドの最初のカウントは99%が4カウント(4分音符×4)で入る。 メトロノームも基本的には4ビートでリズムを刻むよね。
BPMについて
また音楽で曲の早さをしめす数値で、BPMというのがある。
よく楽譜の最初の方に書いてあるやつね。
↓ BPMの参考画像
= | 120 |
これは「Beats Per Minute」の略称で1分間に何回4分音符を刻むのかと示している。
バンドスコアの楽譜やDTM、メトロノームなどの曲の早さはほぼ全てがこのBPMで書かれていることからしても、
「リズムの基準は、4分音符」と捉えてしまった方が分かりやすい。
4分音符を基準にした他の音符の長さ
4分音符を基準にして、他の音符の長さを見てみると、下記のような感じになる。
音符の種類 | 名前 | 4分音符を基準にした音符の長さ |
---|---|---|
全音符 | 4分音符×4個分 | |
2分音符 | 4分音符×2個分 | |
4分音符 | 4分音符×1個分 | |
8分音符 | 4分音符×1/2個分 | |
16分音符 | 4分音符×1/4個分 |
だから、4拍子でリズムをとって、1拍で音が2回なれば8分音符の長さ、4回なれば16分音符の長さ、2拍で1回音がなるなら2分音符ということになる。
曲作るときに、自分の考えたメロディの長さが分からなければ、4分音符を自分でリズムをとって、
メロディを口ずさんでみると、メロディのそれぞれの音の長さが分かりやすくなるよ。
なるほど、やってみます!
これをやっていると、リズム感もつきそうですね。
そうだね。
音符の長さを理解すると、リズムの意味が分かるからリズム感は確実に向上するよ。
付点音符
楽譜を見ていると、音符の右に小さい点がついていることがあるよね?
例)4分音符の付点音符
あー、あのかわいいやつですね。
かわいい・・・まぁ確かにそうかもね。
あれは「付点音符」といって、その音符の1.5倍の長さを表しているんだ。
だから、4分音符に付点がついていたら、8分音符3つ分の長さになる。
ややこしいですね。
2分音符に付点がついていたら、4分音符が3つ分の長さになるということですか?
その通り!
ちなみに付点が2つつくこともまれにある。
これは、もとの音符の1.75倍の長さになる。
例えば、全音符についていたら、8分音符が7つ分の長さということになる。
音符と休符
音符と対をなすもので、「休符」というのがあるよ。
音符は音を鳴らすことに対して、休符は音を出さずにお休みすること。
まぁ、名前の通りだね。
休符の種類 | 名前 | 同じ長さの音符の種類 |
---|---|---|
全休符 | 全音符 |
|
2分休符 | 2分音符 |
|
4分休符 | 4分音符 |
|
8分休符 | 8分音符 |
|
16分休符 | 16分音符 |
休符は、音符と見た目が違うけど、長さの概念は音符と同じだ。
だから、4分音符と4分休符は長さは同じ。
音符と同じように、付点がつくこともあるけど、これも元の長さの1.5倍になるのは変わらない。
ただ、休符のマークが音符のマークと違うから覚えるのがちょっと大変かもね。
(特に2分休符と全休符の区別が本当につきづらい・・・笑)
もう頭パンパンですよ。。
音符の長さについてはこれくらいかな。。
他にも3連符とかもあるけど、それはまたいずれの機会にしておくね。
◆まとめ
今回の講座『5線譜の見方 -音符の長さ-』
- 5線譜には音の高さを表す音階と、音の長さを表す音符の長さがある。音階は5線譜の高さで決まるし、長さは音符の種類で決まる。
- 音符の長さは、「4分音符」を基準として考える方が分かりやすい。BPMやバンド、メトロノームのリズムも4ビートが基本になっていることが多い。
- 音符の右に点がついている音符は「付点音符」といって、その音符の1.5倍の長さを表しているんだ
- 音符に対して、音を鳴らさない休符がある。長さの考え方は音符と同じ