本ページはプロモーションが含まれています。
16日目:理論で作るメロディ-コード内音編-
今回は理論からのメロディラインの作り方について解説したいと思う。
なお、講座内で使用する曲をyoutubeに投稿するため、実際にどんな曲になったかの確認はそちらのサイトで確認してほしい。
はい、よろしくお願いします!
とりあえず使用するスケールはCメジャースケールで作曲したいと思う。
今回のテーマは、「コードの内音と外音」だ。
今回使用するコード進行
今回使用するコード進行は、以下の通り。
かの有名な「カノン」でも使用されているコード進行だね。
ポップスでも非常にスタンダードで、いろいろなメロディを考えることが出来る自由度の高いコード進行だ。
Cメジャースケールで使用できる音
さて、今回使用するコード進行では転調するコードが一つもないため、Cメジャースケールを使っておけば問題ない。
Cメジャースケールが何だって?
本サイトの「キー(調)と音階について」を復習してほしい。
一言でいえば「ドレミファソラシド」の音が使えるよってことだ。
コードの内音を使おう
まず第一ステップとして、コードの内音を使ってメロディを作ってみよう。
コードの内音とは「コードの構成音に含まれる音」のこと。
Cメジャーなら「ドミソ」、Aマイナーなら「ラドミ」が内音に当たる。
では早速、コードの内音を使ってメロディラインを作ってみよう!
ということでこんな感じになりました。
曲名は「昼下がり」だ。
内音はコードとの相性抜群
聴いて頂けたなら分かると思うが、メロディとコード進行がぴったり合っていることが分かるだろう。
内音はコードに含まれている音であるため、コードとのハーモニーを乱す要素がない。
だから誰がどのように作っても、不協和音のような響きにはならない。
内音はコードとの相性が抜群ということを覚えておこう。
でも響きが素朴すぎる?
でも何だか響きがほのぼのしているというか素朴というか、、、まるで童謡みたい。
そう感じた方は正しい。
内音のみを使うと、コードの構成音を使用しているため、まったくトゲがない→童謡のように素朴なメロディとなる。
(本当の童謡は、内音だけで構成されている訳ではありません)
メロディの終わりはルート音が基本
ちなみにメロディの終わり方については、スケールのルート音を使うのがポピュラーだ。
ルートコードは、まるで家に帰ってきたような安心感がある響きのため、最後に用いることで締まりが良くなる。
もちろん、曲によって雰囲気やコンセプトは違うため絶対ではないが、そういう考え方を理解しておくことは作曲のプラスになるはずだ。
次のステップは、コード外音
世間で支持されている音楽は、ほぼ全てが内音だけで完結していない。
コードの構成音を含まれない「外音」も使用している。
外音は内音の反対で、CメジャースケールのCメジャーのコードなら「レファラシ」、Aマイナーなら「シレファソ」に当たる音だ。
外音を使うことでメロディがグッと洗練される反面、不協和音になってしまったり、よく分からないメロディになるなど、難しさも含んでいる。
作曲、そしてメロディ作成の奥深さは外音の使い方にあると言ってもいいくらい重要なファクターだ。
コードの外音を使ったメロディの作り方については次回に触れていきたいと思う。
復習としてもう1曲
今回は内音を使ったメロディを作ったが、復習としてもう一曲作ってみたいと思う。
今度はCメジャースケールではなく、Aマイナースケールを使用する。
使用できる音は変わらず、「ドレミファソラシド」だ。
コード進行は、以下の通り。
マイナーコードを使用したちょっと暗めのコード進行。
ちなみにこのコード進行の前半は、キーこそ違うが往年の名曲「夢見る少女じゃいられない」でも使用されている。
作ってみた
マイナーコードを使用しているため、ちょっとダークな感じで格好よさげな曲になったね。
このようにメロディはコード進行の影響を多大に受けるし、それが曲の世界観を構築することが分かると思う。
コード進行からメロディを作る場合は、曲の世界観を絞りやすいため、「こういう曲が作りたい」という時に向いていると思う。
◆まとめ
今回の講座『理論で作るメロディ-コード内音編-』
- コードの内音とは「コードの構成音に含まれる音」。内音はコードとの相性抜群だ
- メロディの終わり方については、スケールのルート音を使うのがポピュラー
- 外音は内音の反対で、コードの構成音を含まれない音のこと
- コード進行からメロディを作る場合は、曲の世界観を絞りやすいため、「こういう曲が作りたい」という時に向いている