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23日目:セブンスコードなどのコード構成と響き

前回は、ルート音のメジャースケールのみを使用したコードをいくつか紹介したね。 ただしすべていわゆるトライアド(三和音)のみ。 今回は、ルート音のメジャースケールのみを使用したセブンスコードなどの4和音コードを中心に紹介していこうと思う。

よろしくお願いしますー。

ちなみにセブンスコードなどについての説明は、「11日目:和音・コードとは」でも紹介しているよ。

メジャーセブンスコード

メジャーセブンスコードは、コードのルート音に7度の音を加えた4和音コード。 フュージョンなどのジャンルでは重宝されているね。
今回も前回同様、Cメジャースケールを使用している前提で紹介していく。

CM7(ルートコードのメジャーセブンスコード)
構成音は「ド」「ミ」「ソ」「シ」。
透明感のある響きで、寂しさや物足りない雰囲気をかもし出す。
FM7(4度のメジャーセブンスコード)
構成音は「ファ」「ラ」「ド」「ミ」。
涼しげでリゾート感が出やすいコード。透明感もある。 CM7よりは自己主張の強いコードだと思う。

マイナーセブンスコード

マイナーセブンスコードは、マイナーコードのルート音に短7度の音を加えた4和音コード。

Am7(6度マイナーのセブンスコード)
構成音は「ラ」「ド」「ミ」「ソ」。
Amのような深刻な響きだが、それよりはちょっと穏やかな響き。 AmやCほどはっきりした響きがほしくない時に使うと効果的。
Em7(3度マイナーのセブンスコード)
構成音は「ミ」「ソ」「シ」「レ」。
Emよりも広がりを感じるし、響きが若干明るい。 しっとり切ない雰囲気が似合う。
Dm7(2度マイナーのセブンスコード)
構成音は「レ」「ファ」「ラ」「ド」。
Dmのような独特な雰囲気はなく、レトロな印象も受けない。 Fよりも広がりがあり、次の展開につなげやすい。

セブンスコード

セブンスコードは、コードのルート音に短7度の音を加えた4和音コード。

G7(5度のセブンスコード)
構成音は「ソ」「シ」「レ」「ファ」。
アコースティックでよくつなぎによく使われるコード。 Gと比べると、不安定な感じがあり、ファニーな響きでもある。

Add9(アドナインズ)

Add9は文字通り、9度の音をコードに足した4和音コード。 トライアドコードに比べると複雑&きれいな響きが特徴。 透明感や広がりを表現するのに効果的。

CAdd9(ルートコードのAdd9コード)
構成音は「ド」「ミ」「ソ」「レ」。
Cの明るさ・安定感とGの広がりを併せ持つ。
FAdd9(4度のAdd9コード)
構成音は「ファ」「ラ」「ド」「ソ」。
神秘的で広がりがある響きが特徴。 壮大な雰囲気の曲で重宝されるコード。
GAdd9(5度のAdd9コード)
構成音は「ソ」「シ」「レ」「ラ」。
Gの広がりのある雰囲気に、ちょっと落ち着きと透明感を与えた響きが特徴的。
AmAdd9(6度のマイナーAdd9コード)
構成音は「ラ」「ド」「ミ」「シ」。
Amの響きに、深刻さと不安定をより感じさせる響き。

sus4(サスフォー)

sus4(サスフォー)は3音コードで、コードルート音から見た3度の音(Cならミ)の代わりに4度の音を使ったコード。 通常のメジャーコードに含みを持たせた響きが特徴で、大抵メジャーコードにつなぐことが多い。

Csus4(ルートコードのsus4コード)
構成音は「ソ」「ド」「ファ」。
C(ルートメジャーコード)にちょっとだけ広がりを加えたコードで、C(ルートメジャーコード)に戻ろうとする習性がある。 バラードなどでは叙情感を表すために度々使われる。
(例:F→G→Csus4→C)
Gsus4(5度のsus4コード)
構成音は「レ」「ソ」「ド」。
Gの広がりある響きに、「ド」が加わることで安定感をもたらしており、明るい曲や透明感のある曲で利用されている。
Asus4(6度のsus4コード)
構成音は「ミ」「ラ」「レ」。
Amのような深刻な雰囲気や和らぐコード。 転調コードであるAや、Amにつなぐために使われることが多い。

6コード(シックスコード)

6コードは、コードのルート音から見た6度の音を追加したコード。全体的に、平坦で抑揚のない響きになりやすい。 (それが悪いということではない) 実は構成音は、2度下のマイナーセブンスと同じである。

C6(ルートコードの6コード)
構成音は「ド」「ミ」「ソ」「ラ」。
Cメジャーと比べて、明るさが抑えられ、しっとりした印象の響きのコード。 構成音はAm7と同じ。
G6(5度の6コード)
構成音は「ソ」「シ」「レ」「ミ」。
構成音はEm7と同じ。
F6(4度の6コード)
構成音は「ファ」「ラ」「ド」「レ」。
構成音はDm7と同じ。

トライアドコードと合わせれば組み合わせは無限大!

メジャースケールを使ったコードは大体、有名どころはこれくらいかな。 このあたりのコードはしっかりと把握しておこうね。

とはいえ、メジャーコードやマイナーコード以外もあって、結構な量ですよね。。 覚えるのが大変そう。。。

メジャースケールの音のみでもこれくらいの種類がある。 これを組み合わせれば、相当な数の組み合わせがあり、曲を作るのには困らない。 スケールから外れていないので、おかしな響きにもなりづらい。 ますはメジャースケール音で構成されたコードでのコード進行作りに慣れておこう。

メジャースケール上でのコードを使ったコード進行を考えられるようになったら、 次はメジャースケール外の音を含んだコード進行考案にもチャレンジしていこう。




◆まとめ

今回の講座『コード進行を考えてみよう』

  • メジャーセブンスコード、マイナーセブンスコード、セブンスコードはトライアドコード(3和音コード)に7度の音を加えた4和音コード。
  • 6コードとマイナーセブンスコードの構成音は実は同じである。
  • 前回紹介したメジャー・マイナーの3和音コードと今回紹介したコードを組み合わせれば、幅広いコード進行が考えられる。

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