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音作り編6日目:「JC」と「マーシャル」どちらのアンプで音作りをすべきか(後編)


前回、JC-120とマーシャルのアンプについて紹介しました。
後編となる今回は、筆者が考える「JCとマーシャルのどちらを選ぶべきか」を展開していきたいと思います。

「どちらがいいアンプ?」というのはナンセンス!

ちなみに今回の趣旨は「JC-120」と「マーシャル」のどちらが良いアンプかというものではありません。 同じマーシャルアンプ同士ならともかくとして、どちらも名機として輝きを放っているものであり、 構造や方向性、長所・短所が全く異なるアンプ同士で優劣をつけるのはナンセンスです。 「どっちが良いアンプ?」と聞かれたら「どっちもいいアンプ」と回答します。


直アンプなら迷わずマーシャル

まず前提として、この講座は一応音作りについての講座になります。
そのためエフェクターを使っての音作りを推奨しますが、エフェクターを使用しないでアンプとギターを直接接続するいわゆる「直アンプ」であれば、迷わずマーシャルを選びます。
その理由は、JC-120本体のみの音は、歪みが使い物にならず、クリーンも残響(リバーブ)などが微妙なためです。
正直言って、エフェクターなしのJC-120は音作りとして論外といっても差し支えないほどです。


エフェクターありなら迷わずJC-120

一方、エフェクター使用が前提であれば、自分は迷わずJC-120、ジャズコーラスを選びます。
それについては様々な理由がありますので、紹介していきたいと思います。


音作りのベース音としてピッタリ

エフェクターなしのJC-120は使えたものではないと上述しましたが、言い換えれば音作りのベースとしてはとても優れていることになります。
マーシャルは、歪みに関するつまみがあり、それを「0」にしてしまうと音量が上がりません。
それに対して、JC-120は歪みが0でも全く問題がありません(むしろJC-120の歪みを使うことの方が問題)。

その意味でマーシャルでは純粋なクリーントーンは作れないということになり、エフェクターによる歪みとギターアンプによる歪みが共存してしまうことになります。
歪みを多重にかけると、音質・音圧が悪化したり、音の芯が無くなったりと様々な影響があります。
それを狙っているのでなければ、基本的に歪みは重ねがけしませんので、音作りのベースとしてJC-120はとても優秀です。


いつでもどこでも同じアンプ

マーシャルはモデルが複数存在し、ライブハウスによって置いてあるアンプも様々です。
また真空管アンプであるため、状態もJC-120に比べるとバラつきが大きいです。
そのため、音量バランスや歪み具合などが会場によって異なるので、当日での音作りの微調整が必要になるケースが多いのです。

一方、JC-120は確かに年代や状態によって、多少の違いはあるにせよ、基本的には同じです。
つまみの数も操作性も同じです。(電源がレバー式かスイッチ式か程度)
そのため、いつでもどこでも同じ音を出すことが出来るため、事前に作った音とほぼ同じ音質で本番を迎えられます。


リハーサルの時に覚えるのが楽

ライブ本番前のリハーサルが終われば、アンプセッティングをメモしますが、マーシャルに比べてJC-120はセッティングを覚えやすいです。
イコライザ3つとボリュームのつまみを覚えれば完結します。
しかも、イコライザはいじらないこと(天気や気温、会場の広さ次第)も多いため、大抵はボリュームのみです。


ボリュームつまみの扱いには注意

そんなJC-120ですが、ボリュームのつまみの扱いには注意する必要があります。
JC-120のボリュームつまみはそんなに大きなライブハウスでなければ、1~3目盛程度で対応しますが、0.1目盛違うだけでボリュームが大きく変わることが良くあります。
覚える時は、例えば「1.2」というように細かく覚えておくように心がけましょう。


家でも使えるアンプシリーズ

家のギター練習でアンプを使うべき?

家でギターの練習をする時に、アンプを使うべきかという点については、近所迷惑にならなければ使っておいて損はないでしょう。
自宅でも音作りの調整などが出来るのは嬉しいものですよ。
ただし、周囲への騒音問題にはとても気を使ってくださいね。


マーシャル

マーシャルは、ライブハウスやスタジオで使う大きなものから、家庭用ともいえる小さいアンプ、タバコの箱サイズのかわいいアンプまで各種そろえています。

Marshall / MG30CFX ギターアンプ

家で使うのであれば、この程度であれば十分すぎる性能だと思います。
ライブハウスにあるような高価なアンプでなくても、マーシャルの魅力は十分に感じ取れるはずです。
また家用にマーシャルアンプの購入を考えている場合は、「リバーブ」のつまみがあるアンプを選ぶのが良いと思います。

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・・・なんか縮尺がおかしい?
このアンプ、実はタバコの箱程度の大きさしかないマーシャルアンプなのです。
実物見ると、とてもかわいくてオシャレで興味を引かれます。
見た目はミニマムでも、音は立派にマーシャルです。
ただのシャレではない性能を持っていますのでご安心ください。
しかも「オーバードライブ」と「クリーン」の使い分けも出来たりします。


ローランド

JC-120はとても家で使えるシロモノではありません。
JCシリーズで自宅用はリリースされていませんが、CUBEシリーズであれば自宅で使えます。
CUBEシリーズには、アンプシミュレーター、簡易エフェクト、チューニング機能に加えて、マイクアンプ、チューナーとしても使えるのでとても重宝します。

Roland ローランド / MICRO CUBE GX WHITE


正直、アンプシミュレーターでのJC-120はソックリとまではいきませんが、音のイメージや基礎作りに十分活用できます。
エフェクトにはリバーブやディレイといった空間系、フランジャーやフェイザーといったエフェクト系から選べます。
エフェクトをいじって自宅で気持ちよく弾くのにはもってこいですね。
さらに言えば、電池にも対応しているので、ストリートや路上ライブにも対応が可能です。
ちなみに自分も愛用しています(笑)


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この講座のポイントはココ!

JC-120もマーシャルもどちらも世界中から愛されている名器。
構造も方向性も異なるアンプの質を比較するのはナンセンス。

エフェクターを使用しないなら、間違いなくマーシャルを選ぶ。
マーシャルなら直アンでも良い歪みが作れるが、JC-120はクリーンも歪みも無理がある。

JC-120はエフェクター使用が前提であれば、とてもよい音作りのベースになる。
またいつでもどこでも同じアンプを使えるので、事前に作った音とほぼ同じ音質で演奏できる。


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