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音作り編2日目:音作りでエレキギターが占めるウエイトは?

今回は余談的な話ですが、音作りにおいてギター品質の良し悪しによる重要度ってどれくらいなんでしょうか。
もちろん、レスポールやテレキャス、ストラトといったモデル毎に音の方向性が違うので、ギター選びが重要なのは間違いありません。
しかし、例えばストラトのみという縛りで、ギターモデルの違いを考慮せずに、単純にギターの音の質だけを考えた場合、個人的にはギターの質が問われるのは「最後の一押し」であると思います。

エフェクターでかなりの部分はごまかせる

もちろん、良いギターを使えば、音の質が大きく底上げされるため、音作りの平均レベルは上がるし、余計な部分にまで神経を使わなくてよいので、大きなプラスがあります。
しかし、最近はエフェクターの大幅な進化により、ギターの品質に限らず、かなりの範囲までの音質がごまかせるようになっているのも事実です。
「ごまかす」というと言葉が悪いですが、ギター以外の部分で、音の質を補えるのはギタリストにとっては嬉しいことだと思います。

自身の経験でいえば、自分は30万弱のギターと6万程度のギターを所有していますが、6万の方のギターでも「30万くらいするギターかと思った」と言われたことは何度もあります。
エフェクター様様・・・。


最後の一押し

音作りを熟成させていった時に、よいギターとそうでないギターの音の違いが顔を出します。
エフェクターやアンプのセッティング、各機材の選別まで神経を張り巡らした後に、前者と後者では明らかな差が出ます。
それがギター自身の持っているポテンシャルであり、良質な部品を贅沢に使い、確かな技術で作られたギターの本領なのです。


最初に買うなら高いギター?

よく言われているのは「良いギターを持てば、うまくなる」という言葉を耳にします。
しかし、初めてギターを買う方、もしくは始めてまもない初心者の方に対しては、個人的にはオススメできません。


高いギターはクセがあるものが多い

高いギターほど、そのメーカー・モデルの個性が色濃く反映されているため、クセのあるギターが多いです。
ある程度の経験者なら、その個性を活かしつつ自分のプレイスタイルと融通できますが、初心者の方には厳しいと思います。
宝の持ち腐れになるか、上手くハマッて非常に個性的なスタイルのギタリストになるかのどちらかでしょう。


良いのも悪いのも知る必要がある

もう一つは、良いギターしか知らないギタリストは良いギターの恩恵を忘れがちです。 簡単に良い音が出せてしまうと、エフェクターや他の機材を駆使してより良い音を作るという姿勢が身につきづらいです。
そのため、音のイメージに対して、イメージ通りの音に近づけていく能力が育ちづらい傾向にあります。


ギターと一緒に成長していくことは楽しい

自分がオススメするのは最初は安いギターを買って、自分の実力の向上と共にだんだん良いギターにしていくやり方です。
安いギターは、たくさんの人向けに作られているため、味付けにクセがなく、自分のスタイルを開拓していくのに適しています。
また、使っているギターの持っている力を出し切って、自分のギターの限界を感じた時に、より良いギターに買い換えることで、ギターの持つポテンシャルのありがたみに気づくことが出来るからです。


ギターの質が問われる部分までレベルアップしよう

少々話がそれましたが、音作りを突き詰めていった場合に結局行き着く先は「ギターのポテンシャル」です。
果たして今の自分に、ギターを買い換える以外の部分で何か出来ることがないかを考えてみましょう。
ギター以外の部分で、音質改良のために試行錯誤することはギタリストにとって大きなプラスになります。
ギターを変えなければ、もうどうしようもない・・・と感じるまで今の自分のギター、そして他の機材に向き合っていきましょう。


この講座のポイントはココ!

エフェクターで音の質を補うことが出来る。
ギターの質が問われるのはギター以外の部分で突き詰めた後の「最後の一押し」の部分である。

高いギターはクセがあるものが多い。また良い音も良くない音も知る必要があるため、 初心者の方は最初は高いギターではなく、安いギターから始める方がよい。

ギターと一緒に成長していくことで、ギターが持つポテンシャルのありがたみに気づけるようになる。
ギターを変えなければ、もうどうしようもない・・・と感じるまで自分のギター、他の機材のセッティングに向き合っていこう。


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