本ページはプロモーションが含まれています。
演奏技術編7日目:感情を表現しよう!リフやギターソロの上達の秘訣 -後編-
前回、ギターソロをエモーショナルに弾くことの難しさ、その理由について紹介しました。
今回は後編ということで、ギターソロを感情的に弾くための具体的なテクニックや表現・音作りのコツを紹介したいと思います。
STEP1:曲を自分なりに解釈した上での遊び心を
当サイトでは何度も記述していますが、バンドマンやギタリストで重要なことは「曲を理解し、自分なりに解釈すること」です。
何度も繰り返し記載しているのは、ギタリストひいてはバンドマンにとってそれほど大切で必要なことだからです。
その上で、譜面からは見えないオリジナルの持つ感情と、あなたが表現したい感情を融合させていく必要があります。
そして、その時に重要なのが「遊び心」です。
いくら深刻で壮大な曲だって、肩肘張っている必要はありません。
「こうしたら面白いかも」「この方がアクセントになるかも」といった柔軟な発想を持って、ギターソロを楽しんで弾いてみてください。
具体的な表現・アレンジ例
具体的な表現方法やアレンジ例としては、例えば以下のような感じです。
- 伸ばす音でビブラートさせて想いを増長させる
- 連続して弾くリフで全部ピッキングするのではなく、ハンマリング・プリングを混ぜてアクセントを加えて変化をつける
- 時にはリズム通り正確に弾くのではなく、意図的に入りをもたつかせたりすることで、「迷い」「苦渋の決断」といった心情を演出する。入りを先走ることで、「焦り」「衝動」といった感情も演出できる
- フィードバックさせて入ることで、「開放」「始まり」「誕生」を演出する
- あえて音を短く切ることで、焦りやスピード感、チープ感を演出する
- ピックスクラッチで一度世界観をぶった切る
STEP2:一番聴かせどころの音を設定する
聴かせどころを絞ろう
せっかくのギターソロ、全部をお客さんやリスナーに聞いてもらいたい気持ちは十分に分かります。
しかし、メリハリをつけて聴きどころを分かりやすくすることで、お客さんにより印象が残るものです。
一音も逃さず全部聴いてほしいと思うほど、平坦なギターソロになってしまうリスクが高まります。
ピッキングで大きく変化をつける
基本的にギターソロで一番の聴かせどころというと、「一番高音のレンジ」を弾く部分だと思います。
そこで、「この音を聴かせたい」と決めたら、その音を弾く際に近くの弦をミュートして、一緒に激しくピッキングしてみましょう。
例えば、2弦の15フレットの音を決めどころとする場合、3・4弦の12フレットに軽く指を置いて、キレイな音が鳴らないようにして、2~4弦をまとめて感情をぶつけるように弾きます。
そうすることで、音に厚みと重みが出て、エモーショナルな響きになります。
もちろん、決めどころよりも高い音が鳴るなんてことがないように、しっかり消音しておいてください。
STEP3:リバーブやピックアップを調整する
あとは音作りの面も重要ですね。
基本は「音を大きく、歪みを上げ気味」で音に迫力を出します。
大抵ギターソロは曲の後半部分で、曲の盛り上げに使われますから、あまりチープな音にしないように調整します。
リバーブを上げる、ピックアップはリアピックアップを使わずに、音圧の高いセンターピックアップにすると良いと思います。
あと、シングルピックアップのギターの方は、ギターシミュレートなどで擬似的にハムバッカーにするギターシミュレーター(BOSSのマルチにはあります)などのエフェクターも有効です。
STEP4:体の動きで盛り上がりを表現する
最後に体の動きです。
これは何も、ハードロックよろしく、アンプに足を乗せてヘドバンしながら弾けという訳でも、ギターソロを背中で弾いたり歯で弾いたり、ストラップを回してギターを一回転して弾けなんて言っているわけではありません。
(それはそれでパフォーマンスとしては良いですが)
自分の感情をギタリストとして表現しようとした時に、その思いの丈を指先だけでなく、体全体を使って表現してください。
ゆらゆら揺れているような弾き方の人でも、盛り上がる時はその動きが大きく鋭くなるといった変化をつければ、見ている人は盛り上がりを感じ取ることができますし、
心を揺さぶられる演奏が出来るようになるはずです。
この講座のポイントはココ!
バンドマンやギタリストで重要なことは「曲を理解し、自分なりに解釈すること」。
「遊び心」を持ってギターソロを楽しんで弾こう。
ギターソロを一音一音全て聴いてもらおうと思うと、演奏が平坦になりがちだ。
聴かせどころを絞って、その部分に一番の盛り上がりを持っていこう。
せっかくのギターソロなので迫力ある音作りをしたいもの。
「音を大きく、歪みを上げ気味」をベースとして、リバーブやピックアップを調整して、チープな音にならないように気を配ろう。
ギタリストというのはなんだかんだ言っても表現者だ。
体全体を使って盛り上がりを表現することで演奏に迫力が出る。