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演奏技術編9日目:言葉の意味から迫るハンマリング・オンとプリング・オフのコツ
ハンマリング・オンとプリングオフは、タブ譜をよく目にしているならほぼ見たことがあると思います。 楽譜上の「H」がハンマリング、「P」がプリングオフです。 どちらも基本的な技術ながらきれいに音を鳴らすのは意外と難しいもの。 そこで今回は言葉の意味からそれぞれのコツに迫ってみましょう。
- ハンマリング・オンについて
- ハンマリング・オンとは、ピッキングせずにフレットを押さえて音を鳴らすことです。 例えば、1弦の5フレットを押さえた状態で、ピッキングをして、その後に7フレットを押さえるというような動作ですね。
- プリング・オフについて
- プリング・オフとは、ハンマリング・オンの反対で、フレットを押さえた状態で、ピッキングせずにそのフレットを離して音を鳴らすことです。
言葉の意味から迫るそれぞれのコツ
良いハンマリングとプリングとは、あらかじめ鳴っていた音(当ページ以下「原音」と記載します)の音量と同等、または大きく鳴らせることです。 ハンマリングとプリングを覚えたての時はコツが分からず、原音よりも小さくなってしまいがちです。 これは純粋に力を入れれば良いのかという単純な問題でもないからです。
ハンマリング・オンは「弦を打ちつける!」
ハンマリング・オン(hammering on)とは「叩く、打ち付ける」という意味です。 ただピッキングしてから弦を押さえるのではなく、上から叩くようにフレットを押さえるのがポイント。 これは最初から最後まで押さえる指に力を強く入れて叩くというよりは、力を抜いておいて、弦に指が触れる瞬間のみ力を入れるようにするとうまくいくと思います。 言うならば「キレよく叩く」ことですね。
なかなかうまくいかない方は、親指に力を入れて逆方向に動かすとやりやすいと思います。 文面にすると伝わりづらいですが、手でコブシを作るようなイメージです。 テコの原理で踏ん張りが効くため、力を入れなくても、キレのよいハンマリング・オンが出来るようになると思います。
プリング・オフは「弦から指を引き抜く!」
一方のプリング・オフは動作としては、ハンマリング・オフとほぼ正反対のテクニックです。 プリング・オフはピッキング後に弦から指を離すだけでは、原音と比べて音が弱まってしまいます。
ポイントとしては、弦から指を離す時にフレットに対して垂直に離すのではなく、フレットと平行に離すこと。 そして、ただ指を離すのではなく、引っ掻くようにすることです。
こちらも言葉の意味から考えてみましょう。 プリング・オフ(pulling off)は、引き抜く・引っこ抜くといった意味になります。 イメージとしては、指先が何かに挟まれていて、それを手のひらを動かさずに引っこ抜くような感じです。
タッピングはハンマリング・オンとプリング・オフの集合体
タッピングというテクニックがありますね。 左手と右手を使ってピッキングはせずに演奏するテクニックです。 今回は深くは触れませんが、タッピングはハンマリングとプリングの集合体です。
そのため、ハンマリング・オンとプリング・オフの基本技術が備わっていないと上手くは弾けない上級者向けのテクニックです。 タッピングに憧れるのであれば、まずはハンマリング・オンとプリング・オフできれいな音が出せないことには始まりません。 上級テクニックも分解してみれば、基本技術の積み重ねになりますので、地道な練習もしっかりとこなしていきましょう。
日頃の練習はクリーントーンで!
最後に余談ですが、ハンマリング・オンとプリング・オフは、原音との音量差(小さくならないこと)が重要なポイントになります。 音を歪ませているとダイナミクスが効きませんので、練習はクリーントーンで行うとよいでしょう。
この講座のポイントはココ!
アドリブでのギターソロを考える場合、マイナーペンタトニックのスケールを軸にすると即興で弾きやすい。
ハンマリング・オンとプリングオフは、楽譜上で「H」、「P」と表記されているもの。 エレキギターにおいて基本的なテクニックだがキレイに音を鳴らすのは意外と難しい。
ハンマリング・オンとは、ピッキングせずにフレットを押さえて音を鳴らすこと。 一方、プリング・オフとは、フレットを押さえた状態で、ピッキングせずにそのフレットを離して音を鳴らすこと。 良いハンマリング・オンとプリング・オフとは、あらかじめ鳴っていた音と同等、もしくはそれ以上の音量で音を鳴らせること。
ハンマリング・オンは「弦を打ちつける!」という意味で、キレよく上から叩くようにフレットを押さえるのがポイント。
プリング・オフは「弦から指を引き抜く!」という意味で、フレットと平行に離すこと。 そして、ただ指を離すのではなく、引っ掻くようにすることがポイントなる。 指先を何かに挟まれており、それを手を動かさずに引っこ抜くことをイメージしてやるとコツがつかみやすい。