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36日目:ベースアレンジのコツ

オリジナル曲のアレンジ編、第2回目ですね!
今回はどのパートのアレンジですか?

前回はドラムだったし、そうなると今回はベースだね。
バンドを影から支える縁の下の力持ち、ベースのアレンジのコツについて話そう。


Point1:コードの区切りはルート音

ベースはリズムと伴奏の両方を担う重要なパート。
アレンジのコツであり、基本でもあるが「コードの区切りでコードのルート音を弾くこと」だ。
例えば、コードがCからGに変わる時には、Gのルート音である「ソ」を弾くようにするということ。
そうすることにより、ベースが伴奏を底から支えるため、伴奏がグッと締まる。


Point2:刻み主体か、メロディアスなベースか

ベースアレンジは、大きく分けて「刻みベース」と「メロディアスなベース」に分かれる。
(理解しやすくするため便宜上つけている呼称であり、正式名称ではありません。)

刻みベース

同じ音を連続して演奏するアレンジ方法。
コードのルート音の場合は「ルート弾き」と言う。

音程が変化しないため、リズミカルになることで演奏に「ノリ」を生み出しやすい。
また抑揚を抑えることになるので、ガチャガチャしない。
疾走感と安定感を出したい時に用いると効果的。

パンクやロック、メタルといったノリを要求されるジャンルで多用される傾向にある。
またベースアレンジの基本でもあるため、「困った時はルート弾き」と認識しておいて問題はない。

メロディアスなベース

その名前の通り、メロディーを弾くように音程が変化するベースのこと。
いわゆる「フレーズ」を弾くことで、エモーショナルで感情的な印象を与えやすく、盛り上がりを演出できる。
バラードなどのスローテンポな曲の場合に、曲を盛り上げるためによく使用される。

ポップス、ロックでは多用されている。
特にミスチルやスピッツ、いきものがかりといったしっとりしたバンドほどメロディアスなベースラインになっているため、これらのアーティストを参考にするとよい。


実際のアレンジでは併用していこう

実際のアレンジでは、曲ごとに刻みかメロディかを決めるのではなく、曲のイメージから要所要所で切り替えていこう。
個人的には「L'arc~en~ciel」のベースラインがとてもうまく作られているため、是非とも参考にしてほしい。


その他のベースアレンジ

スラップ奏法

ベースの弦を指で叩いたり、弾くように弾くことで実音と同時にスラップ音を発生させる演奏技術。
チョッパーベースともいう。
スラップベースの詳しいやり方などは他のサイト様を参考にして頂きたい。
リズミカルな印象を与えることが出来るが、飛び道具的な印象が強い。

曲の特定の箇所で使用すると、アクセントとして曲に変化を与えることが出来て非常に効果的だ。
フュージョンなどのジャンルで使用されることが多い。

ウォーキングベース

ウォーキングベースは主に四分音符で一定のリズムでベースを刻むアレンジ法のこと。
ただ一定のリズムで刻むが、音程は常に変化しているのが一般的。

小節の頭では、コードのルート音を踏み、小節の最後の音では、次のコードの半音下を弾いて次の小節につなげるパターンが多い。
ジャズでは非常に重宝されている。
演奏方法については他サイト様を参考にして頂きたい。


Point3:音の伸ばし方、切り方に意味を込めよう

ベースは和音を鳴らす訳ではないし、ドラムみたいにリズム音を出す訳でもない。
また原則として、音に強弱つけずに一定の音量で弾くもの。
そのため、一音一音の音の切り方、伸ばし方が重要になってくる。

譜面上では、ただの8分音符でもスタッカートのように短く切って弾くか、目いっぱいまで伸ばして弾くかで、曲のノリ・印象は異なる。
ほんの1コンマの違いが、バンド全体に影響を及ぼすあたりが、「ベースは難しい」とか「玄人向け」と言われる所以である。
そのためベースをアレンジする際には、曲の内容を理解して、職人のように一音一音こだわりを持って、意味・理由を持って考えていってほしい。


脇役に徹することがベースの宿命であり、醍醐味

ベースのアレンジというのは、正直言って地味。
しかし、ベースがバンドのサウンドを支えている割合は非常に大きい。

分かりやすさはなくても、同じベーシストや音楽に造詣が深い人から圧倒的な評価・賞賛を受けるのがベーシスト。
レベルの高いバンドには、必ず名ベーシストがいる。
自分のパートにこだわり・プライドを持って、今日もバンドを支えていこう。



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◆まとめ

今回の講座『ベースアレンジのコツ』

  • コードの区切りでコードのルート音を弾くのがベースアレンジの基本である
  • 刻みベースは「ノリ」を生み出しやすく、疾走感と安定感を出しやすい
  • メロディアスなベースは盛り上がりを演出しやすく、バラードなどのスローテンポな曲によく合う
  • スラップベースやウォーキングベースといったポップやロックではあまり使われない独特な演奏方法もある
  • ベースは音に強弱つけずに一定の音量で弾くもので、一音一音の音の切り方、伸ばし方が重要。コンマ数秒まで考えて、音に意味を込めよう
  • ベースがバンドのサウンドを支えている割合は非常に大きく、音楽に詳しい人にはしっかりと評価されるので、頑張ろう

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