72日目:バンドの個性とは?
バンド活動というのは、今や非常に一般的なものとなっている。 プロのミュージシャンはもちろん、インディーズで活躍するアーティストや、音楽が好きで、趣味やライフワークとして活動するアマチュアバンドなど、幅広く数多く活動しているよね。
やっぱりバンドは楽しいですよ! 嫌なことを全部忘れられます♪
それだけバンドというものが、世の中に定着してきたのは音楽好きとしては嬉しいところだね。 だけど、数が増えるということは多様化にもつながるし、没個性にもつながっていく。 バンド活動をする上で自分たちのオリジナリティとは何だろうか。 今回からはそういうテーマについて話していこうか。
バンドに個性って必要ですか?
世の中には星の数ほどのバンドがある。 だからこそ、バンドのオリジナリティ・個性を表現することは難しい。 自分が個性だと思っていても、他にもたくさんのバンドが同じモノを、個性としていれば、それは平凡ということになるからね。
でもハルさん。 私たちは一応、アマチュアの趣味バンドじゃないですか。 それでも自分のバンドに個性って必要なんですか?
必要かどうかでいえば、それは自分たち次第だね。 別にオリジナリティや個性とかを気にせずに音楽を楽しんでいる人たちもいるし、それもとっても意義深いことだと思う。
ただし、バンドをやるなら自分のアイデンティティを示したい・・・というような人は、自分のバンドの個性やオリジナリティを考えた方がバンドをもっと楽しめるし、音楽にもっと真剣になれると思うよ。
バンドの個性とは何なのか?
じゃあバンドの個性、または個性的なバンドっていうのはいったいどういうものなんでしょうか。
実はこれがとっても難しいテーマだよね。 自分たちのバンドのオリジナリティや個性を表現したいと思っていても、実際どこまでいけば、自分たちが個性的なバンドになるのか。 これは2つの面から考えることが出来る。
自分達(内側)からの評価
たとえば、「こんなバンドにしたい!」という明確な意思を持って、バンドを構築していって、「オリジナリティのある個性的なバンドになった!」と自分達で評価していくという面。 これは視点を自分達に向けて、ひたすら深く考えていくことで、個性を色づけしていくことになる。
他者(外側)からの評価
そして、もうひとつが第三者からの評価という面。 ライブのお客さんやメディア、SNSから「このバンド、面白い!」「こんなの見たことない!」という評価を得たりすることで、自分達のオリジナリティが評価できる。 これは自分達をどうしていくかを考えるのも大切だけど、同時に自分達がどう見えるのかという客観的な視点に立って、バンドの個性を考えていく必要があるね。
個性的なバンドとは支持されるバンド
他者からの評価で、自分達のオリジナリティを計る場合に、判断材料は2つある。 ひとつは、ライブのお客さんの反応や、メディアでの取り上げられ方、動画サイトやSNSサイトでの支持するコメントなど。
そしてもうひとつは、自分達のファンがどれくらいついてきてくれているかということ。 結局、個性的でオリジナリティのあるバンドというのは、他者から支持される、ファンになってくれるバンドのことだと思う。
個性的=魅力的とも言える
えー、でも最近はCDとかのランキングではアイドルとかが席巻しているんですけど。。。
アイドルだってバンドだって、音楽を柱とするアーティストであることには違いない。 そう言われて複雑な心境になる方の気持ちも分かるけど、逆に同じことを別の人(例えばこの記事を読んでくれている方)が出来るだろうか。 結局、個性がある、魅力がある、目立つからファンが増えて、どんどん支持する人が出てくる。
そういう意味で、個性やオリジナリティがあるバンドというのは、バンドとして魅力があるバンドであることが前提として求められるということだね。 もちろん、ファンの数が全てではない。 ファン数が多くなくとも、その人たちから熱烈な支持を得ていたり、生活の一部になっているのであれば、そのバンドは個性があって、魅力的なバンドということだ。
確かに、オリジナリティや奇をねらっただけのバンドだと、個性的というより、ただの変わり者バンドになってしまって、痛いバンドとも思われてしまうかもしれない。。 個性的なバンドになるためには、自分たちを磨いて魅力的なバンドになるということが必要不可欠ということですね!
◆まとめ
今回の講座『バンドの個性とは?』
- 世の中には星の数ほどのバンドがある。 だからこそ、自分たちのバンドが埋もれないように個性やオリジナリティを考えることは重要である。
- バンドの個性とは、自分達(内側)と他者(外側)からの2つの面で評価することが出来る。後者の場合は、ライブのお客さんやメディア、SNSの反応がその評価基準となる。
- ただ変わっているだけでは、ただの変わり者バンドになってしまう。個性的なバンドとなるためには、オリジナリティや個性的なほかに、魅力的なバンドであることが求められる。そのため、個性的なバンドということはファンがついてきてくれているバンドということでもある。