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46日目:レコーディングの種類と方法
前回、レコーディングについての始まりの部分に触れたと思う。
今回は、レコーディングにどんな種類や方法があり、それぞれのメリットやデメリットなども紹介したいと思う。
よろしくお願いします!
まずは自主制作かレコーディングスタジオか
まず決めるべきことは、「自主制作」にするか「レコーディングスタジオ」にお願いするか。
自主制作はその名の通り、自分たちで録音機材を用意してスタジオにこもり、録音作業を行う。
レコーディングスタジオを使う場合は、決まった時間でスタッフさんと協力しながら録音作業を進め、最後に編集・マスタリングしてくれたものを受け取るというもの。
レコーディングスタジオを使うと結構お金もかかりそうだから、自主制作で出来たら手頃な値段でレコーディングが出来そうですね。
確かに自主制作のメリットは「料金が安いこと」と「自分たちで思う存分出来ること」だけど、レコーディングスタジオはやっぱりプロのスタッフさんがやってくれるから。
よっぽどレコーディングの知識・経験がある人でなければ、自主制作でレコーディングスタジオ並みの品質にするのは厳しいね。
次に一発撮りか重ね撮りか
自主制作かレコーディングスタジオで録音するかが決まったら、今度は「一発撮り」か「重ね撮り」のどちらにするか考えよう。
一発撮りはその名の通り、ボーカルからドラムまで全パートが合わせて演奏したものを録音する。
重ね撮りはドラム→ベース→ギター→ボーカルのように各パートを順番に別々にレコーディングする方法だ。
一発撮りは実は難しい
一発撮りだと、一回の録音で済むから、スピーディに出来そうですね。
対して、重ね撮りは一つ一つのパートがこだわりを持って録音できそう。
一発撮りは確かに重ね撮りよりはスピーディで手軽な印象があるよね。
だけど、実際にはとても難しい録音法なんだ。
え、そうなんですか!?
一発撮りは全パートが基本的に1曲を通して録音することが多い。
だから、全パートそれぞれのミスが許されない。
自分が一曲ミスなく弾ける確率が70%だとしたら、4人のバンドなら70%×70%×70%×70%となり、24%の確率となる。
あくまで数字の上での話だけど、実際人間の集中力なんてそんなに長くは続かない。
30分も集中し切ってやれば、その後はミスが増えていくもの。
そうだとしたら、結構というかかなり難しいんですね。。
そう。
だから、一発撮りの時は、各パートが完璧にさらに完璧な状態でレコーディングに臨なければ、良いものは撮れないってことだね。
重ね撮りは時間はかかるけど、様々なメリットが
一方、重ね撮りは各パートを撮っては、セッティングを変えて、、、と確かに時間はかかる。
だけど、そこには様々なメリットがある。
- 曲の部分部分で録音をやり直せる
- マスタリングや音の加工がトラック毎により細かく出来る
- ピッチやリズムのズレの修正がしやすい
結構、どれも大きいですね。。
コツコツやることの大事さを教えてくれているようです。
録音中・録音後のそれぞれに大きなメリットがあるのは嬉しいね。
一発撮りだと(特に一部屋での一発撮り)他のパートの音も一緒に拾ってしまうから、編集とか加工・修正は限られてしまうからね。
その意味でも、品質を重視するなら、重ね撮りが理想ではあるね。
じゃあ重ね撮りがオススメってことですね。
基本的には、ね。
ただし、曲の終わり方とか間奏とかでドラムのさじ加減でリズムをコントロールするような曲は重ね撮りは難しい。
そういう曲は、一発撮りならドラムの方を見ながら演奏できるから、各パートがまとまりやすい。
自分たちの状況に合った録音方法を
結局は自分たちの状況にあった録音方法を選ぶのが一番ということだね。
予算や実力、録音についての知識や経験、機材、更には録音する曲まで頭に入れてね。
とはいえ、いずれの方法も是非とも一度は試してほしいものだけど。
なるほど、了解しました!
あと、最後に言っておきたいんだけど、レコーディングスタジオの料金って、確かにスタジオを借りるより高価だ。
だけど機材自体も高価だし、スタッフさんの技術についても、習得するのは長い道のりがある。
それを1~2万円/hで借りることが出来るのだから、決して高い訳ではない。
自分たちだけでそれを実現しようと思ったら、それ以上のお金と時間を使うことは間違いないのだから。
◆まとめ
今回の講座『レコーディングの種類と方法』
- まず決めるべきことは、「自主制作」か「レコーディングスタジオ」か、そして「一発撮り」か「重ね撮り」かになる。
- 自主制作の方がレコーディングスタジオよりかかるお金は少なく、自分達の思うままに出来る反面、レコスタはやっぱりプロの技。品質ならレコーディングスタジオだ。
- 一発撮りはスピーディにレコーディングが出来る傾向にある。しかし、録音後の編集の幅が狭く、品質面では不利だ。
- 重ね取りのいいところは撮り直しが容易なこと、録音後の編集や修正の幅が非常に広く、品質が高い次元で安定することだ。