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48日目:レコーディング当日に向けての準備
今回はレコーディング前の準備について、紹介しておきたいと思う。 レコーディングスタジオで採るにせよ、自主制作するにしても、事前にしっかりとした計画・スケジュール決めをしておく必要がある。
レコーディングには決して少なくないお金がかかるわけですから、しっかりと準備して臨みたいものですね。
プランを練るに当たって、考えるポイントは主に以下の通り。
- 草案段階
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- CDのおおまかな構成
- 大まかなスケジュール決め
- 自主制作かレコーディングスタジオを利用するか
- 予算感
- 曲や録音プラン決め
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- レコーディングスタジオの選定・プラン決め
- レコーディング曲の選定
- 曲の詳細を詰める
- レコーディング準備
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- 機材確認
- オペレーター・エンジニア準備(自主制作の場合)
- スタジオの場所や時間、駐車場有無の確認
- 音源を保存するハードウェア
全体の大まかな計画を決めよう
レコーディングするにあたり、まずはどんなCDにするつもりなのかを考えてみよう。 何曲くらいいれるのか、どんなテーマを持ったCDにするのかといったCDの構成から、 いつからいつまでにレコーディングをやって、プレスをやって、営業をやってといったざっくりとしたスケジュール決めもしておこう。
またレコーディングにはお金がかかる。 どれくらいまで出せるのかという費用感を確認し、自主制作なのか、レコーディングスタジオを利用するのかを決めてしまおう。 品質でいえば、レコーディングスタジオ利用が、コストでいえば自主制作にメリットがある。
曲や録音プランなどを細かく詰めていこう
おおまかな計画が出来上がったら、今度はそれを少しずつ彫り上げていく必要がある。 どこのレコーディングスタジオで、どういうプランを選ぶのか。 そして、そのプランと予算を比べて、何時間借りれるのか、そして何曲採るのかを決めよう。 (参考までに時間に関しては、1曲につき、どんなに急いでも4時間はかかるもの。大体6~10時間はかかる)
そして、曲数が決まれば、今度はどの曲をレコーディングするのかを決めよう。 自分たちが好きな曲というより、CDに収録される曲の構成や順番などを意識しつつ決めるのが無難だね。
たしかにテンポが速いノリノリな曲が好きでも、そればっかりだとマンネリしてしまいますよね。 ってか1曲レコーディングするのに何時間もかかるのがちょっと驚きです。
数分の曲でも、録音する場合は、マイクセッティングやPAセッティング、演奏とその確認、ミキシングやマスタリングといった様々な工程があるので、とても時間がかかるものなんだ。
アレンジやコーラスパートなど詳細を詰めよう
曲が決まったら、今度は音源として残すための最終形を確定させよう。 楽曲のアレンジや、特にコーラスはどの部分を誰が歌うのかをしっかりと決めておく必要がある。
当日の即席では良いものは出来ないということですね。
曲のBPMは具体的な数値を決めておこう
ちなみにレコーディングの時はメトロノームのように音を刻むクリックというのを使って録音するもの。 そのため、クリックの速度を決めるのにBPMの数値が一般的だ。
BPMというのは「Beat Per Minute」の略称であり、1分間に刻む4分音符の数を表している。 バラードなら80~100、ノリのよい曲では160~190の曲が多い。 普通のリハーサルスタジオでも借りられるのでレコーディング前の練習時に、しっかりとBPMを決めておこうね。
レコーディング当日の流れを具体的に
あとはレコーディング当日の流れを具体的に決めていこう。 ここでしっかりと準備しておくと、当日にバタバタすることが減るし、すっきりとした気持ちで当日を迎えることが出来るはずだ。
スタジオの機材はしっかりと確認しておこう
自主制作にせよ、レコーディングスタジオにせよ、スタジオの機材はしっかりと確認しておこう。 特にギターとべースはアンプが想定と違うと音質も大きく影響を受ける。 事前に機材を調べておき、それにあった音作りをしておこう。
レコーディングエンジニアは必須
これは主に自主制作の場合だが、MTRを使いこなせるレコーディングエンジニアは必ず準備する必要がある。 メンバーの誰かがやるのか、知り合いや友達のレコーディングに詳しい人にやってもらうなどはっきりさせておこう。レコーディングオペレーターは録音の進行だけでなく、音源の品質にも大きく関わってくる。 プロのエンジニアとまではいかなくても、それに準ずる人にやってもらいたいものだね。
スタジオの場所や時間を確認
当日、開始時間とともにスムーズにレコーディングに入るためには、スタジオの場所や集合時間を余裕を持って決めておこう。 機材がいっぱいあるなら、駐車場の有無や近所のコインパーキングなどもチェックしておこう。 また支払いについてはクレジットカードに対応しているかなども確認しておくと良いだろう。
音源を保存するハードウェア
レコーディングすると、大抵音源はファイル(wav形式など)として残すことが出来る場合が多い。 その音源ファイルを保存するためのハードウェアは準備しておこう。 例として挙げるなら、USBメモリやデータ用CD-R、SDカードなど。
音源ファイルは容量がとても大きく、5分くらいのものでも50MB程度いく場合もある。 ゆったりとした大きい容量のものを準備しておこう。
◆まとめ
今回の講座『レコーディング当日に向けての準備』
- レコーディング当日までにしっかり準備できるかどうかがレコーディングの品質にも関わってくる。
- レコーディングでいっぱい採りたいと思ってもお金がかかる。予算と相談しながら曲数や曲の構成を決めていこう。
- 曲のアレンジやコーラスパートの具体的な割り振り、曲のBPMなど、曲の詳細をしっかりと確立しておこう。
- スタジオの機材確認やエンジニアの確保などはレコーディングの音質に直結する。事前にしっかりと準備しよう。
- せっかく採った音源。いろいろな用途に使えるようにSDカードなどの保存媒体を持っていこう。