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18日目:ライブのセッティング表の書き方

ライブハウスのスタッフ:
じゃあリハーサル前には、セッティング表とセットリストとお客さんリストをお願いしますね。

分かりました!


ライブ当日に書く書類について

ハルさん、なんかいろいろ紙の書類もらいました!

あぁ、セッティング表とかだね。
ライブ当日は、ライブの準備・本番を円滑に進めるためにいくつか書類を書くことがあるよ。
大体が、以下のセッティング表、セットリスト(曲順表)、お客さんリストだね。


セッティング表について

セッティング表は、ライブのステージ上の各パートの配置や使用する機器を記入する用紙です。
ドラムやベースの人はあまり意識することはないけど、ギターの人は、MarshallとJS-120のどちらのギターアンプを使うか、また上手下手の配置はどうするかなどを記載しておきましょう。
ギターが2本いる場合には、可能であるなあそれぞれのアンプは逆サイドに配置するのが無難です。
また、マイクは何本必要で、手持ちとマイクスタンドは何本ずつかといった部分も記載します。

ステージの上手、下手とは?

上手(かみて)、下手(しもて)はステージ上の左右のことです。
客席から見て右側が上手、左側が下手になります。
ちなみに、うまいかヘタかは特に関係ありません。

基本的に注目を集めたいパートが上手にいきます。
例えば、ギターが2人いるようなバンドだと、リードギターの人が上手にいくことが多いです。

セッティング表の書き方

とりあえずもらったセッティング表を見てみようか。

はい!
あれ、特に何も書いてないですね。

セッティング表のフォーマットはライブハウスによってまちまちだけど、 大体が特に何も書いていないか、ドラムだけ書いてある、ドラムとベースだけ書いてあるとかその程度かな。

なるほど!
つまり、この白紙のセッティング表にステージ表に各パートの位置を書いていくわけですね!


ドラム・ベース・キーボード

ドラムについては、基本的にはマイクの有無くらいしか書くことがあまりありません。
場合によってはタムやシンバルの数などを書いたりします。
ドラムやベースは、「Dr」とか「B」とか「Key」とか書いて○で囲ってやる感じが一般的ではないでしょうか。
あと、ベースについてはベースアンプの位置(「B.A」を四角で囲んで表現することが多いです)も忘れずに書くようにしましょう。

エレキギター

ギターは立ち位置に「Gt」や「G」と書いて〇で囲んで表現します。
ギターアンプについては、複数種類があることが多いです。
そのため「G.A」と書くよりも、使用するアンプが分かるようにするのが一般的です。
例えばJC-120の場合は「JC」、マーシャルアンプだと「Marshal」とか「マーシャル」とか「M」とかですね。

ボーカル・コーラスマイク

ボーカル・コーラスマイクは、マイクを置くところにマイクのマークを書きましょう。
書き方は、矢印を書いて、棒の部分に丸を重ねて書きます。
MCのみで使用する場合でもマイクのマークは書いておきましょう。

記入例
セッティング表の書き方例

セッティング表の記入例は上記のようなものですが、それほど大がかりでないライブハウスなどの場合はあまり細かい書き方を気にする必要はありません。
大事なことはライブハウスの人に伝わることです
書き方が分からなければライブハウスの人に聞けばいいし、リハーサルの時に伝えてもいいでしょう。
ライブハウスによって書き方も違うので、質問することは全然恥ずかしいことではありません。
どちらかと言えば、質問せずに意思疎通が出来ないことの方が恥ずかしいかもしれません。


セットリストについて

セットリストとは、ライブで演奏する曲の時間を記載するものです
セットリスト以外にも、曲順表、タイムテーブルとも言います。

セットリストには、ライブハウスで演奏する曲の時間とライブ全体の時間を書きます。
ちなみにMCを挟む場合は、MCの入れるタイミングと大体の時間を書いておきましょう。

ライブ出演時間はかならず守ろう

ライブ出演する場合は、持ち時間を与えられているけど、必ずそれに収まるように設定するのがマナーです。
アクシデントとかで遅延してしまう場合は仕方ないけど、わざと時間を超えてしまうようにするのは絶対にダメです。
ライブハウスの人にも、主催者さんにも、他のバンドさんにも迷惑だし、不愉快です。
そのため、タイムテーブルの曲の時間は余裕を持って書くようにすることと、事前の練習で通しておいてかかる時間を把握しておきましょう。

照明効果や音響効果

タイムテーブルには大抵、照明効果や音響効果を書く箇所があります。
たとえば1曲目の出だしは、照明真っ暗とか、3曲目はリバーブを強めにしてほしいといった要望を書きましょう。

ただし、あまりにも要望があまりにも細かかったり、全曲の全部分について記載するとライブハウスの人がとても大変になるので、ほどほどにしておくのが無難です。

お客さんリストについて

お客さんが受付で名乗る名前を書こう

お客さんリストは、事前に来ると分かっているお客さんの名前と人数、チケット料金をライブハウスの受付の人が把握するために書くリストです。
お客さんの名前はあだ名、ニックネームでもいいのだけれど、お客さんが受付で名乗る名前にしましょう。
そうしないと受付の人が分からず、チケットを違う料金で売ってしまったりするからです。

チケット代を設定できる場合がある

ライブハウスやイベントによっては、チケット代をお客さんによって変えられる場合があります。
チケット代を無料にすることも出来ますが、多くの場合はドリンク代はかかってしまうので要注意です。


書いたリストは、なるべく早くライブハウスの人に渡そう

書けましたー!

じゃあライブハウスの人に渡してきてー。


書き上げたセッティング表などは急ぐ必要はありませんが、なるべく早くライブハウスの人に渡すようにしましょう。
特にセッティング表やタイムテーブルは楽器の配置や音響・照明について書いてあるので、リハーサルなどがスムーズに行うことが出来ます。
お互いにとってプラスになるので、なるべく早く出すように習慣づけるようにしましょう。


そしたら、次はリハーサルですね!

そうだねー。
だいぶライブ本番が近付いてきたね。

はい、楽しみです♪

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感想(3件)




◆まとめ

今回の講座『ライブのセッティング表の書き方』

  • セッティング表は、ライブハウスの人に伝わるように、各パートの位置、使用するアンプを書いていこう
  • セットリストには、所要時間のほか、照明効果や音響効果の希望を書くことが出来る
  • 書いたリストはなるべく早く書いて、ライブハウスの人に渡すように習慣づけよう

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