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31日目:バンドにかかるお金ってどのくらい?

参ったなぁ。。

どうしたの?
浮かない顔して。

来週、ライブするじゃないですか?
最近テストとか就職活動とかでバイトできなかったからお金が厳しいなぁって。。

なるほどね。
では今回は、バンドにどれくらいお金がかかるものなのかについて、考えてみようか。
バンド活動が初めての方や、初心者の方の参考になればと思う。


バンドマンがお金を使う場面

まずバンド活動を行っていて、お金がかかる場面は大体下記のようなシーンだね。

  • ライブ
  • スタジオ練習
  • 楽器、機材、消耗品
  • レコーディング
  • 交通費

これって年間どのくらいのお金がかかっているんですか?


年間費用を計算してみよう!

じゃあ試しに以下の想定で、バンド活動の年間費用を計算してみようか。


バンド活動内容

スタジオ練習
月2回、2時間
ライブ
年3回
交通費
片道300円
メンバー数
5人

活動単価

スタジオ練習
¥3,000/1h
ライブ出演料
¥25,000/1ライブ
ライブ決起集会・打ち上げ
¥5,000/1ライブ
(決起集会:居酒屋で¥4,000、打ち上げ:ライブハウスで¥1,000)
消耗品(ギターの場合)
¥10,800/年
(弦:¥600/1か月、ピック:¥300/1か月3枚として)

かかるお金の計算

# 項目 費用内訳 費用
(バンド全体)
費用
(一人当たり)
1 スタジオ練習 ¥3,000(1時間)×2×24回(月2回) ¥144,000 ¥28,800
2 ライブ出演料 ¥25,000(1ライブ)×3回 ¥75,000 ¥15,000
3 ライブ決起集会・打ち上げ ¥5,000(1ライブ)×3回×5人 ¥75,000 ¥15,000
4 消耗品 (¥600+¥300)×12回 - ¥10,800
5 交通費 ¥300×(24 + 3 + 3) - ¥16,800
合計
- ¥294,000 ¥86,400

何気にバンド活動ってすごいお金がかかってしまうんですね。
計算してみるとすごい額ですよ。。

これにバンドによっては、レコーディング代やCDプレス代、グッズ作成代がかかってくる。
バンド活動初めての方や初心者の方からすると「すごい高い」ってイメージは持たれても不思議のない費用ではあるね。
(こんなにかかっていたのか・・・)


バンド活動節約術

上記の計算で、一人あたり年間¥86,400・・・。
バンド活動は楽しいけど、お金がかかるので、少しでも節約していきたいですね。


節約できるお金と節約できないお金

バンド活動にかかるお金を節約するためには、かかっている支出のうち、節約できるお金と節約できないお金に分けることが第一歩であり、大切なこと。

例えば、ライブ費用とかスタジオ練習にかかるお金は節約する=活動が停滞するということだから、この部分では節約は難しい。
ライブの顔合わせや決起集会も、バンド活動の今後の人脈とかを考えると外せない。
このあたりは節約しようにも、節約できないね。

だとすると、残りは機材や消耗品とかですか。


節約術その1:長持ちする消耗品を使おう!

節約するとしたら、機材や消耗品だね。
とはいえ、機材や消耗品のお金を削って、演奏の質が落ちてしまっては本末転倒だね。

ですよね。


そこで、音の質をなるべく落とさない品質のもので、消耗する期間・頻度が長いものを選ぼう。
エレキギターでは錆びづらい弦である「エリクサー」がその筆頭だ。


錆びない弦「エリクサー」

エリクサーは表面にコーティングを施すことによって、弦を空気に触れさせないようにすることで、酸化を防ぎ、弦が錆びていくのを遅らせるエレキギターの弦だ。
ちなみにエリクサーの音質だが、コーティングの影響か、湿り気のあるなめらかで柔らかい音が特徴的だ。
反面、音の抜けがちょっと弱点ではあるが、耐久性だけでなく音質との両立もしっかり考えられている弦なので、使ってみる価値は大いにある。

値段は他の弦に比べて張るのは事実だが、他の弦の平均寿命が1か月程度なのに対して、エリクサーは3か月、うまく使えば半年程度持つ。
そういった長く使える消耗品を探して、定期的な支出を減らすことが、経費削減につながるよ。


節約術その2:練習用・本番用で使用する消耗品を分ける

他には、練習用と本番用で使用する消耗品を分けるのも、節約できる方法の一つだ。
エレキギターのピックや、ドラムのスティックなどで、練習用・本番用に分けて用意しておくという方法だ。
ピックが削れようが、ドラムのスティックがボロボロになろうが、演奏に支障がなければ長く使った方が経済的だよね。

確かにそうですね!
でもその場合、本番前は練習用ではなく、本番用を使った方がいいですよね?

そうだね。
ピックが削れていたり、スティックが痛んでいたりすると、感触が微妙に違うからね。
楽器の演奏というのは、すごい繊細なものだから、ちょっとした違和感で大きな影響を及ぼすことも多い。
本番近くの練習では、本番用を使用して、感触や使い心地を確認しておこう。


節約術その3:充電できる電池または電源を使用する

バンド活動で意外と使われるのが電池。
ギターやベースのエフェクターや、レコーダーで電池が使われることが多い。
この電池というのが、価格もするし、ついつい電源をいれっぱなしにしてしまい、すぐに使い切ってしまうということがよくある。

この出費は馬鹿にならないので、充電して繰り返し使える電池を使用するようにしよう。
またはACアダプタなどの電源が利用できる場合は、なるべくそちらを使おう。



節約術その4:飲み物は自宅で調達

ライブにせよ、スタジオ練習にせよ、飲み物は毎回飲むはず。
特にボーカルやコーラスをやる人は必須なはずだ。
そこで、飲み物も毎度、自動販売機で買うのではなく、水筒や詰め替えできるペットボトルを用意するのも有効な節約術だ。

ライブでは、ステージ上に置くので、外見という意味で微妙かもしれないが、スタジオ練習なら問題ないはず。
それだけで、1回100円節約できれば、年間¥3,600程度は節約できる。


バンド活動収益アップ編

また、支出を減らす節約とは別に、バンド活動の収益を上げて、バンド活動にかかるお金を減らすのも重要だ。

それはいわゆる売上というやつですね。

そう。
主にライブのチケット売上やグッズの売り上げだ。

例えば、ライブ1回¥25,000だと一人あたり¥5,000だよね?
チケット代が¥1,500だとしたらお客さんを4人呼べば、売上が¥6,000で+¥1,000の利益になる。
-¥5,000になるはずが+¥1,000は大きいよね。

そうですね!
そのためには、演奏や集客を頑張らないといけないですね。
頑張りますぅ。。

そうだね。
プロのバンドや人気バンドじゃない初心者バンドなんかはお客さんを一人呼ぶのも大変だしね。

グッズ販売は人気のあるバンドだと売上は上がるけど、グッズ作成にもお金がかかってしまう。
売れないと逆に支出が増えてしまうので、どの程度売り上げが見込めるのかを事前にしっかりと考えて、その数と作る数、価格を調整しよう。
(利益を求める場合の話だけどね)


バンド間の金銭格差はNG

バンド活動にはお金がかかるけど、絶対にやってはいけないことがある。
それは、ライブ出演料やスタジオ練習代の負担するお金をメンバー間で差をつけたり、お金を貸し借りすることだ。

学生と社会人とかそんな問題じゃない。
金の切れ目は縁の切れ目というように、お金の問題が起きてしまうとどんな強固な信頼関でも簡単に崩れる。
バンドにお金の問題を持ち込まないようにしよう。


日頃のバンド以外の支出も抑えよう

バンド活動にある程度のお金が必要なことは、本講座をお読みいただければ分かったと思う。
またバンド活動における節約=バンド活動の縮小につながることに。

そのため、バンド活動のことを考え、余計な出費は抑えるように日頃から意識することが重要だ。
ちょっとした我慢を積み重ねていくことで、年間を考えれば大きな差額になる。
また、バンド活動には、そういう我慢の分のマイナスを、補って余りある時間をくれる素晴らしいものであると思う。




◆まとめ

今回の講座『バンドにかかるお金ってどのくらい?』

  • バンド活動にはある程度お金がかかることを、初めての方や初心者の方は認識しておこう
  • 節約する=バンド活動の縮小とも言える。消耗品などは節約できる部分なので、弦などは長持ちする消耗品を選ぶとよい
  • チケット売り上げやグッズ販売などで売上を上げることで支出を減らすことが出来る。ただし、グッズ販売は作成にお金がかかるので注意しよう
  • バンド間の金銭格差はNG。お金の面では常に公平に!
  • バンド活動を思いっきり楽しむために、バンド以外の部分で節約することも非常に重要

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バンド入門講座コンテンツ

初めてのバンド活動編

音楽スタジオ練習編

ライブ出演編

バンドのまとまり~脱・初心者編~

ちょっとした疑問編

オリジナルバンド編

バンドメンバー編

レコーディング編

客観視点編

主催ライブ編

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動くバンドマン編

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バンドとは何か編

バンドマンのメンタル編

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