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47日目:商品?広報?レコーディング音源の活用方法

レコーディングが終わってありがちなのが、「この音源、どう使おうか?」ということ。 事前に考えていたとしても、いまいちイメージ力が足りなかったり、録音した音源の仕上がりと求めていたものが異なる場合もある。 今回はそんなレコーディング音源の活用方法について考えていきたいと思う。

よろしくお願いしますー。


「商品」?「広報」か?

録音した音源の使い道は大きく分けて、2つある。 それ自体を「商品」として販売するのに使いたい場合と、バンドの宣伝や営業活動の一環で「広報」として利用する場合だ。 この2つの決定的な違いはなんだと思う?

う~ん。。。 それ自体がお金を生むか、そうでないかの違いですか?

その通り。 この2つは音源として利用するスタンスが全く異なるんだ。


商品ならゴール、広報ならプロセス

商品として音源を活用する場合、それは音源が「ゴール」としての立ち位置になる。 「音源を売ってお金をもらう」という目的達成のため、ライブをしたり、イベントに出たり、音源サイトにアップしたりという活動を行う。

一方、「広報」として利用する場合には、なんらかの目的を用意した上でその達成のためのプロセスとして、音源を活用していく。 例えば、デモ音源なんかがこれに当たるかな。

迷ったら、商品として納得いくかで判断しよう

本当は「商品」とするために録音したのに、いざレコーディングが終わったら、どうしようか迷ってしまう。 それはその音源の品質が、自分たちが想定していたラインに届かなかった場合に多い。

確かに、品質とか出来にこだわりのあるバンドだと、気に入らないと「それでお金とっていいのか?」という葛藤とかありそうですよね。

そうだね。 そんな感じで迷ってしまった場合、結局はその品質に対して自分たちが「商品」として納得できるかで判断してしまうのが良い。 もちろん「この音が今の自分達に出来る最高の音だから」という理由で「商品」としてしまっても良いし。

どっちも狙おうというのは甘い考えかも

ただし、中途半端にしてしまうのは良くない。 既に集客力が非常に高いバンドならともかく、これから売り出していこうというバンドの場合は、どっちも狙おうとは考えず、商品か広報かでしっかりと決めてしまうべきだと思う。

広報目的なのに「デモ音源!500円!」とかだと、初見のお客さんなどは手を伸ばしづらいし、「デモなのにお金を取るのか!」という風に捉えられてしまうリスクもある。 お金を稼ぐ部分、先行投資としてお客さんを呼び込む部分は明確に分けてしまおう。

きっちり区別すれば、どちらにもいけるかも

どっちも狙うなと伝えたばかりだけど、きっちり区別してしまえば、分けて利用するのはアリだ。 特に録音品質が高ければ、商売と営業のどちらにも有効に活用できる。 例えば「ショートバージョン」「フルバージョン」だ。

ショートバージョンを何曲か入れて、デモCDにしたり、PV仕立てにして広報用の映像にしたりと、広報活動で「ショートバージョン」を使用する。
一方で、有料版には「フルバージョン」を使用することで「商品」と「広報」をうまく差別化して展開することが出来る。 この方法は、プロのアーティストでも最近では広く使われているおり、それだけ効果が見込めるということでもある。

他にも自分のバンドにあったよい方法もあるかもしれないので、いろいろと頭を巡らせてみよう。 せっかく撮った音源をどうやって利用するか、それを考えるのもバンド活動の大きな楽しみの一つ。 それによって、バンド活動の発展に大きく影響するということを認識しておこう。




◆まとめ

今回の講座『商品?広報?レコーディング音源の活用方法』

  • 録音した音源の使い道は大きく分けて、2つあり、それが「商品」と「広報」だ。
  • 音源自体がお金を生み、それ自体が目的になるのが「商品」という活用方法。一方、「広報」は何か別の目的達成のために、音源を利用する方法。商品がゴールなら広報はプロセス(過程)だ。
  • 「商品」のつもりで録音したのに、どうしようか迷った場合、「商品」としてお金をもらうことに納得できるかという基準で判断すると良い
  • 「商品」として、「広報」として、どちらも求めると中途半端になってしまう場合がある。どちらにも活用したい場合は、きっちりと利用方法を区別しよう。

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