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75日目:個性的なバンドになるために~演奏編~

バンドの個性を示す上で、外見というのは非常に大切であることは紹介したね。 とはいえ、やっぱり音楽は耳で聴くもの。 だから、演奏つまり「音」で個性を主張する必要があることは言うまでもない。

確かに外見だけ個性的で中身が平凡なら、受け入れられて、支持されるとは思えませんね。

そうだね。 今回は「演奏での個性」について触れていきたいと思う。

パート編成で個性を

外見と一部重なる部分はあるけど、バンドのパート構成というのは個性を分かりやすく表現することが出来るね。 見た目の構成としてもそうだし、実際に音楽を構成するパートが他のバンドと違う構成なら、それがそのまま演奏面での個性になる。

確かに、ライブ前にステージでバンド構成って分かりますけど、その時に「え?どんな音楽になるんだろう?」って思うと、自然とそのバンドへの興味が湧きますね。

パート構成に縛られるというデメリットも

一方で、デメリットもある。 個性的なパート構成というのは、演奏できる音楽の制限がつきやすい。 バンドでの演奏に変化をつけたくても、パート構成に縛られて思い切った楽曲が出来ないという欠点があることも認識しておこう。 だから個性的なパート構成をただの思い付きで考えるのではなく、長期的なビジョンを持つ必要があるね。

ボーカルの素材を個性に

バンドの個性において、もっとも重要とも言えるのがボーカルの個性だ。 個性的で魅力的な声のボーカルなら、それだけで個性的なバンドになれる可能性を秘めている。 そのようなバンドなら、ボーカルの素材を活かすような演奏や楽曲作成を心がけたいね。

結局、バンドの主役はボーカルということですね。

ボーカル以外のメインとなるバンドというのは、日本のミュージックシーンではあまり存在しないし、それが個性として認められる土壌が出来ていないと思う。 それであれば、個性的なバンドに仕立てやすいボーカルに焦点を当てるのは非常に利にかなっている。

音楽の世界観で個性を

ボーカルやメンバーの素材を活かすのはもちろんのことだけど、そのバンドがどのような世界観を持たせた演奏を行うのかも、個性を出す上では非常に大切だ。 それがジャンルであったり、楽器であったりと、言葉に出来る分かりやすい個性なら容易だ。 しかし、それは自分たちの幅を狭めることにつながりかねないので注意が必要だ。

たしかにパンクバンドを謳っていて、いきなりバラードをやるのは無理がありますもんね。 では、何を個性にすればよいのでしょうか?

そのバンドが表現したい世界観を個性にしていくのが良い。 例えば、和をルーツにしたバンド、常に笑顔を絶やさない明るい雰囲気のバンド、透明な音作りやアレンジを積み重ねていくバンド、他にも個性的な動きをするバンドとかね。

身近なアーティストで言えば、YUIなんかは「女の子があぐらをかいてアコギを弾く」というスタイルが個性的だと話題を呼んでましたね。

さまざまな音楽とのコラボで個性を深める

自分たちの音楽の世界観を確立したら、それをより強固に、そして可能性を広げていく手段は「他分野とのコラボ」だ。 「自分のバンド×バラード」「自分のバンド×応援ソング」「自分のバンド×青春」「自分のバンド×クリスマス」「自分のバンド×jazzyでおしゃれな音楽」というように他分野を絡めて、楽曲作りをしていくと、自分たちの音楽観をより分かりやすく、より多くの人達に届けることが出来る。

それだとファンの人達も「次はどんなことをやってくるんだろう?」ってワクワクしてきますよね!

そうだね。 自分たちの世界観に没頭し、そこにこだわっていくのも良いことだけど、マンネリに陥りやすいし、どうしても狭い世界にもなりやすい。 新たな風を送り込んで、バンド活動を活発化させるためにも、他分野とのコラボは楽しい試みだと思う。

自分たちの世界観を熱く語れるか

より深く自分たちのバンドの個性を追求していきたいのであれば、自分たちのバンドの個性を熱く語れるくらいにならなければいけない。 そこで言葉や熱意に詰まるようなオリジナリティならば、リスナーに伝わらないし、受け入れられるはずもない。

自分たちのこだわりや思い入れをライブのMCやホームページに記載する・・・というのはさすがにうっとうしいというか、痛々しくなりかねないが、自分たちの胸の中には溜めておく必要がある。 もし自分たちのバンドのアイデンティティを明確に出来ないのであれば、もっと深く考えていくか、バンドのテーマなどの練り直しからやり直した方がよいのかもしれないね。




◆まとめ

今回の講座『個性的なバンドになるために~演奏編~』

  • バンドのパート構成は、外見的にも演奏的にもバンドの個性を表しやすい。反面、演奏できる音楽に制約が発生しやすいので、長期的なビジョンを持って考えることが大切である。
  • 日本のミュージックシーンでは、ボーカルがバンドの主役というイメージを持たれている。そのため、個性的で魅力的な声のボーカルなら、それだけでバンドの個性としてアピールするのは理にかなっている。
  • 何を自分たちのバンドの個性にするかについては、自分たちが表現したい世界観を個性にするのが良い。ジャンルや楽器など言葉で表現できる個性は、リスナーに分かりやすい反面、自分たちを縛ることにもなりかねない。
  • 自分達のバンドの世界観を、他のものとコラボして楽曲を作っていくと、自分たちの個性をより分かりやすく、多くのリスナーに届けやすくなる。

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